なぜ、奈須きのこ氏の命名した社名で”ラセングル”は独立したのか? | ページ 2 | ゲヲログ2.0

なぜ、奈須きのこ氏の命名した社名で”ラセングル”は独立したのか?



もともとディライトワークスのゲーム部門は評判が著しくなかった。その辺りは検索すればもうわんさかと出てくるし、わざわざここでその内容に踏むこむまでもない。だが、ちょっとだけふれておくと、検索に掛けただけでもこんなんが出てきた。

・「Fate/Grand Order」の運営としての問題ある姿勢

・セガとの共同タイトル「サクラ革命」の失敗

・噂されていた人事ガバナンスの問題

もちろん、ディライトワークスの努力も半端ないものがあっただろうが、”ゲーム”という事業はそれぐらいセンシティブな、接客業みたいな部門。ひとつ粗が出れば、それは顧客にとっては粗大ゴミに見えるし、内部統制の問題とみられてもしかたがない。この業界では、ひとつの失敗は100倍になって悪名になりうる一方で、ひとつの良いユーザ経験・厚遇はどう誇張しても等倍ぐらいの貢献にしか見られない。ディライトワークスはその面でネガティブさをファンに与えちゃったんだろうな…お疲れ様懸命に働いてくれてありがとう・これからも新規タイトル期待してるよ、なんであれ数十万課金しまくった友達も周りに多くいるし、あたし個人としてもそう声をかけたい。

それらの事情に加えて重要なのは、上文でもふれた、奈須氏の助力だろう。もともと新会社の社名”ラセングル”という名は奈須氏がつけたものらしいし、小野Pも公式でそれを認め歓迎している(ラセングル)。この辺りはファン重視という意味合いで小野Pのキャリアともガッチリとマッチングしていて、その傾向は奈須氏とも似通っている面があるのは、経営の素人でも、ごく自然とわかること。

奈須氏はこう小野Pの書いた記事に寄せたメッセージで、FGOの行く末を見守っている。

”これまでのFGO”をありがとう。
”これからのFGO”も、どうぞよろしくお願いします。

第6回 ラセングル始動にあたって | 小野義徳の『社長の机』 | 株式会社ラセングルより引用

結論から言ってしまえば、社の経緯を巡るガバナンスの問題だったのだろうな…
そう単純に考えるのが妥当じゃないだろうか。