任天堂を買収するにはどれぐらいの資金が必要なのか? | ゲヲログ2.0

任天堂を買収するにはどれぐらいの資金が必要なのか?



トヨタの時価総額(発行株数×株式単価)が27兆円。同じ算出で任天堂の時価総額が8兆円である。

任天堂の発行株数が131,669,000株数(2020年9月時点公式発表 [下記任天堂ウェブサイトへのリンク参照])で、株式単価がだいたい60000円(相場からの目安)ぐらいと考えると…これを乗数してやはり8兆円程度となっており、時価総額の検算はあっている。

あとは、買収するには株式をどれだけとる必要があるのか?ということだが…大まかに言って、日本の場合だと、筆頭株主になるだけでは済まない。単純に言えば…

・三分の一以上の株式数保有:自ら単独で議決を阻止できる

・三分の二以上の株式数保有:会社の合併を含む議決権を行使できる

・すべての株式保有:完全子会社化

ということなので、三分の一の株式数を保有するのに必要な金額は簡単に計算できる。式は 発行株数×(1/3)×株式単価数 となるので、算出のために必要な乗式は☟こうなり…

算出結果は☟こうなった。

・三分の一以上保有するには、2兆6333億8000万円 必要

あとは、これを等倍していけばよいだけなので…

・三分の二以上保有するには、5兆2667億6000万円 必要

・すべての株式を保有し、完全子会社化するには、約8兆円 必要

となる。つまり、部分的に権限を掌握するために必要な金額は少なくとも 2.5兆円 程度必要となる。より強い議決権を行使したいのであれば、5.2兆円 を超える額が必要だろう…もちろん完全に子会社にするには、8兆円 を超える額が必要となる。

MSによるLinkedInの買収額が 3兆円 程度らしい(トランプ減税時のEAの時価総額と同じ)。金額で単純に比較すれば、MSでさえ任天堂を買収するにはかなりの勇気がいるのは間違いないんでないかな。あと、経営的にも買収していいことがあるのかどうか常識的に考えれば疑問…

※ソース:株主・投資家向け情報:株式情報 – 株式の状況 任天堂ウェブサイトより引用