MSは自社傘下統合プラットフォーム配下で供給される”ゲーム事業”でSONYの”ゲーム機”を飲み込む | ゲヲログ2.0

MSは自社傘下統合プラットフォーム配下で供給される”ゲーム事業”でSONYの”ゲーム機”を飲み込む

ハナシの始まり

SONYはPS now for PCとかサブスクリプションサービス持っとるけど、それを盾にとっても、MSの提供する先発のサブスクリプションサービスであるゲーパス(Xbox Game Pass)には絶対に勝てない。もっと言えば、MSの”ゲーム事業”はSONYの”ゲーム機”を飲み込むだろう。その背景には二つ理由がある。

では、それは何だろうか?

第一の理由~資金力とタイトル数~

まず、挙げられるのが、資金力とタイトル数の理由だろう。これについてはもうさんざん言われつくしているので、いいとしよう…とはいっても気になるので、ちょっとばかし詳細を追っていく。SONYのネットキャッシュは、2022年初頭の最新データで2兆5000億円程度(東洋経済)。単純に米国の企業とカネ余りの観点から比較できるわけではないが、この金額はちょうどMSがLinkedIn単体を買収した金額よりも5000億円下回る金額に相当する値に外ならない(ZDnet JAPAN)。MSはナディラ政権のもとで2014年から2018年までに45社を買収しており、その中にMinecraftのIPをもつMojangも含まれる(M&Aクラウド)。

端的に言えば、MSには、これから半永久的に可能性あるスタジオを買収をする資金力があるが、SONYにはそれほどの体力がない。具体的なタイトルを見てみても明らかだ。前述したMojangの他に、ZeniMax Mediaといった”ゲームタイトルデヴェロップメントの巨人”ともいうべきゲーム会社を8000億円で買収したうえ(CNET Japan)、数々の注目すべきインディースタジオまでをも買収し、第三企業のタイトル面ではSONYにはまったく勝ち目がない。SONYがここ十年でM&Aにかけたカネはせいぜい1兆円程度(Strainer)。ぶっちゃけて言えば、よーするに、ビッグテックに立ち向かう体力がSONYにはないのだ。

第二の理由~プラットフォームの囲い込みにおける圧倒的格差~

次に、SONYに立ちはだかる壁となるのが、タイトル・ハードの障壁を踏まえたうえでの本質的なコアとなるソフトウェア配給網の理由だろう。フィルも語るように、すべてのプラットフォームを統括すれば、その起源を押さえるベースとなるものはPC以外ありえない。そしてWindowsのゲーム戦略は世界中グローバルな環境で進んでいる。

これを裏付けるデータはあるか?というと逆説となるデータはガチで存在する。2021年9月の時点で、Switchの累計販売台数が9000万台なのにたいして、PS5は1300万台にとどまる。同じ期間で計るとXboxシリーズは、700万台以下だという(Engadget)。だが、これに惑わされてはいけない。MSの保有する最大のプラットフォームはソフトウェアである、WindowsというPC向けOSだからだ。

世界中で普及しているPCのOSシェアトップは、事実上既にWindows 10となっている。OSのシェアだけでみると、Windowsが75%・OS Xが15%・Linuxが2%程度(TECH+)。このうちWindowsOSだけで内訳をみると、大体少なくとも70%強が既にWindows 10だ(Statcounter)。つまり、世界中で普及してるPCのOSはそのうちどう少なく見積もっても50%以上がMSのWindows 10だといえる。NHKなどの最新の報道によれば、コロナ禍の影響もあり、世界のPC出荷台数は去年だけで3億4000万台と高まっている(NHK GIGAZINE)。つまり、Windows 10の販売台数(とあえて、”誤記”を踏まえて言っておくことにする)は去年だけで大まかに単純に推定・目算しただけでも、1億5000万台以上なのだ。

Switchが9000万台売れても、PS5が1300万台売れても、それを統合しても、1億台に届くか届かないかだろう。累計しても、Windows 10の去年の出荷台数の三分の二に満たないか若干超える程度にしかならない。それどころかSwitchハードを除けば、PS5のホルダーであるSONYの十倍以上、MSの総合Xboxプラットフォームは世界中で普及しているわけだ。つまり、世界で最も普及している”ゲーム機”は、MSのWindows最新OSとXboxシステムが動く、ソフト&ハードコンボのMS-Xboxプラットフォームなのだ。

たしかにXboxOneは失敗だったし、PS4の爆発的な売り上げも鑑みれば誤差はありうるだろう。統計ゆえの差異も無論あるはずだ(特にWindowsOSは最近になって無料アプデで上位互換をもたしてもいる)。だが、上述したように、最新ハードに限って期間区切って見てみても、SONY社外の任天堂のハードと合わせて考慮してですら、Windows-Xboxシリーズの連合艦隊にはかなっていない。死に体のハードを盛んにアピールしても意味がない、ともいえるだろうし、もし死に体ハードを考慮しても結果はさほどかわらないだろう。最新のゲームを遊べる権利があるのは最新のスペックを備えたゲームにアクセスできる能力を備えたものだけだ。長期的に見れば、MSは、確実に自社傘下のゲームタイトルを配る供給網を蜘蛛の網の目のように張り巡らすことに成功している。

たしかに、このうちすべてのWindowsOSがゲームに使われるとは限らないが、ナディラはゲーム事業をより重要視し、注力しているとアナリストは見ている…(ComicBook

結論:”ゲーム事業”の王者と”ゲーム機”の王者では比較にならない

SONYのゲーム機はMSのゲーム事業に負ける兆候を見せている。MSは世界の”ゲーム事業”の王者であるのに対して、SONYは”ゲーム機”の王者であるのに留まる。否、それすら任天度のハードであるSwitchに遠く及ばない。これでは、SONYがいくらあがいても、MSの統合プラットフォームにはかなうわけがないのだ。今後、ゲームだけでなく、ITによるコミュニティ戦略の全方面で事業を展開するであろうMSは、ゲームも含めてより強靭な体制を敷いてくるだろう。そのとき日本メーカは窮地に立たされる恐れがある。

両者には、比較にならないほどの圧倒的格差があるわけだ。

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