インディーアニメチームを名乗るスタジオ春となり(X)が自主制作アニメ「藍の約束」をYouTubeで公開している(YouTube). 同作の公開日は2024年9月21日. 2024年10月2日にゲヲログの本記事が執筆されている時点でその再生回数は2.9万回ほどに留まっている. 主題歌「いつか見た空の色」(歌ネット)は最近その活動がマルチレンジに広がっているYouTubeシンガーこはならむ(Wikipedia)が見事に務め上げた(YouTube). 実はこちらの個別曲の投稿動画のほうがアニメ本編よりも再生回数が多くその回数が3.1万回になっている状況. ちなみに歌手こはならむのYouTubeチャンネル登録者数が前項と同じ時期に62万人. 一方でスタジオ春となりのそれは2000人程度になっている.
自主制作アニメ「藍の約束」はクラウドファンディングの力を活用して作られたインディーミニレンジアニメ(CAMPFIRE). 16分という尺の制限を感じさせない芯の通った一貫性のあるテーマで描かれたアニメだ. ある弟と姉の繋がりを現世とは別の世界を舞台に修飾した本アニメーションはコンパクトインディーアニメーションの可能性をできる限り追及している. まとまりつつも企画実験的でいてそれでいてアニメ表現は王道に近い. 特徴と言えば音響を上手く扱っていることぐらいでボルヘス(Wikipedia)的な【そこにあるかのように物語を置いておく】という実験的な考え方が根底にあるようにあたしは感じた.
アニメーションの声優役振りとしては少年主人公役に豊崎愛生(Wikipedia)が魔法使い役に雨宮天(Wikipedia)がそれぞれ起用されている. テーマに沿った実力派の若手声優の名演名技がところどころ光る. こはならむの歌う主題歌のほかにMINAが手掛ける劇中歌「群青」の出来も燦燦としていて舞台を彩る曲目はとても好印象. こちらのストリームはまだ予定されているだけで本配信は始まっていないようだ. アニメの監督は新渡つもり(アニメ@wiki)が務めている. アニメーションのテーマとして十分な考察が必要だとかそういうものじゃなくそういうのよりかは音響効果に優れた特化型のアニメーションと評するほうが表現の把握をする上では妥当な気がするね.
さて季節の終わりと始まりを祝って. もう一服行くか…
これは、夏の終わりの、僕の微かな魔法の記憶。