なぜ日本語を勉強するのはムズカシイのか? | ゲヲログ2.0

なぜ日本語を勉強するのはムズカシイのか?



なぜ日本語を勉強するのはムズカシイのか?

神々が「バベルの塔」を壊してからというもの、多くの外国人がこの難題に挑んできた。挑んでは挑んではこの壁にはねのけられてきた。外国人が日本語という壁に挑む理由はいくつかあっただろう。日本のアニメが好き?日本のゲームが好き?または日本人の恋人を見つけるため?彼らが日本語を勉強したい、と思うきっかけはこうした具体的な理由に基づくものかもしれない。だが、甘く見てはいけない。日本語を勉強することはあまりにムズカシイからだ。なぜだろうか?考えてみよう。

理由その一:世界でも稀に見るほどムズカシイ「特殊な文法」

日本語、という言語は世界でも稀に見るごくごく「特殊な文法」によって成り立っている。あたかも寿司バーで小僧寿司を回転ルーレットに投げつけて決められたような破滅的な文法がまずあなたを襲うことは間違いない。ラテン語?ヘブライ語?たしかに日本語と同じぐらいムズカシイ。だが、日本語も同じぐらいかそれ以上にヤバい。まず”主語がない”のだ。主語を想定しろ、と日本人の教師が言うのだ。当然だが、本来、主語は原文に書かれているはずである。だが、日本語の場合”それがないこと”が往々にしてある。加えて主語と述語と目的語が混じり混じって、どこにどれがあるのか判別がつかない…残念ながらこの破滅的な文法は日本語の世界ではままあることである。

理由その二:「漢字」「カタカナ」「ひらがな」の暗記および構成方法の理解

次、マジでムズカシイ第二ロケット弾・日本語編の登場人物、それは「漢字」の存在である。これは中国から盗んできた(とギャグ交じりに主張するものも多いが…誰が?だって?もう言っただろ?主語はなくても想定して考えろッ!)もので日本で特に汎用的に用いられる技術である。そして「漢字」を覚えたら「カタカナ」も覚えなければならない。あ、まず「ひらがな」はもっともっと基礎だから同じように覚えてね☆そう、驚くべきことに、一つの言語を記述するのに無数の言葉の形を覚えなければならず、しかもそれが三つの種類に大別されているのである!ほぼ同じ意味を持つ単語もあまたある。フツーこんなん投げ出すわ…

理由その三:当の日本人でさえ100%理解してる人はほとんどいない「丁寧さの度合い」

まだ終わりじゃない。マジでマジでムズカシイ第三ロケット弾は「丁寧さの度合い」である。日本語、という言語にはその”丁寧さ”に”度合い”があるのだ。英語で言うwouldとかそういうレベルじゃない。例えば、あなたが旅行客で道に迷っているとする。旅人が日本のプラットフォームシステムがわからず(今わかったけど複雑すぎる私鉄や旧国鉄といった駅・電車・路線という”環境の問題”も確かにあるね☆これについては後述するけど…)だれかに助けを求めるためにはこう語りかける必要があるだろう。

”Would you help me ?”

これは日本語では次のように訳すことができる…『助けていただけませんか?』あるいは『助けてください』…あなたが後者を選んだらこの初歩の初歩の初歩の初歩の日本語テストは基本的に”50点”である。満点が欲しいのであれば、迷わず前者を選ぶべきだ。その場における”状況付加”というアホ毛属性のようなものが一生ついて回るわけ。そう!「丁寧さの度合い」という日本語のアホ毛属性はその場の状況に基づいて、適切なものを選び構成するconstitution(皮肉にも憲法のようなもの)なのだ。ぶっちゃけて言っておくと、まっとうで常識ある、かつ、深い見識がある高学歴な現地人でさえ、間違えることがあるのも事実。日本人がマジで深いレベルで日本語を理解してないのに、外国人が日本語を理解できるわけないだろJK…

理由その四:ぶっちゃけて言うと一番大きい壁は「同調圧力」

最後にもひとつだけ…それがズバリ「同調圧力」である。日本人は礼儀に正しい。たしかにそうである。だが「空気を読む」ことも重要視する。言語に表さずとも、空気を読み、その場その場において適切な非個性的な平等圧力を好むのである(語弊を承知であえて誇張も含め言っておく)。アニヲタ仲間と言えども、ゲーヲタ仲間と言えども、日本人の恋人を持った外国人の混じったグループといえども、これは地球に暮らす以上、重力のしがらみから離れられない人類が確かに存在するように、あなたを取り込んで離さない。独特な空気感の上、適切な言語とその用法・用量を守り、それをいかなる場合でも死守しなければならないのだ(大げさに言うと)。つまり、空気感から離れすぎた言動は敵を生む。この日本人、という人種・世界線では信仰する真理や信教がいくつもあるので、その場に適した空気を読まないと生きていけないのである(少なくともそうした海外では決して出会わずふれられない文化的なニュアンスは確実にある)。

ケツローン

まぁ、ここまで言ったのは”半分はジョーク”だ。ほとんどの日本人は優しいし礼儀正しいし親切である。社会は安定しているし、治安も良い。特に時間へのこだわりは異様だ…よーするに、ほとんどみんないい人だ。だが忘れないでほしい…馬鹿馬鹿しいほど当たり前のことで、耳にタコができるほどあなたも言われただろう。言語を学ぶ、ということは当たり前のごとく、まずは、相手の文化を学ぶことである。だから、日本語を勉強したいのであれば、こいつという難敵をマスターしたいのであれば、なおのこと日本人とその周辺のことを興味深く考えなければならない。そして、日本製のアニメやゲームがきっかけでもいいので、プロセスを楽しむことだ。楽しめば、この旅は、きっとうまく行く。たぶん、こんな抽象的なこと言われてもわからないって人がいるだろうから…最後に一つだけヒント、というか助言をしておくわ。

日本語を勉強したいあなたへ…ラストピース(最後の助言)

日本語を理解したいのであれば、唯一かつ具体的な解決策は確かに存在するんだよね。ロゼッタストーンを解読した神童シャンポリオンのごとく、あるいは相対性理論をうちたてた物理学の神アインシュタインのごとく、その世界の神になれ・日本語の神になれ。『日本語の構成するもの(対象)を全部暗記しろ☆』これが唯一の助言だ…。

※わかっているとは思うけど注意事項

重要なことを言わせていただくと、この文章は文章内で書かれているように”半分はジョーク”です。誇張も事実あります。ですが、もう半分は間違いなく真実です。それぐらい日本語を学ぶのは、マジでキッツいことなんです。でもそれを乗り越えた先、笑い話の先にもう一個いい景色が待ってます。あたしは、それが日本製のアニメでもゲームでもいいと思う。きっとその景色の中にもう一つ分だけの笑い話が残っているから…日本と日本語は本当にそれぐらい興味深い世界を構成していると思います。キツさを乗り越えた先に見える景色があるから…それだけのものがあるからこそ、言語の学びを止めるのは勿体ないのだとあたしは思います。

~この文章は妖精現実 フェアリアル「日本語を勉強したいの?」を参考に作られました~