4Gamerの”HIKE”紹介記事には改善の余地がある | ゲヲログ2.0

4Gamerの”HIKE”紹介記事には改善の余地がある



4Gamerが株式会社HIKEのゲームパッケージ作りについて記事を上げている。このページネ([インタビュー]ゲームのパッケージってどう作ってるの? 取説などの“副資材”を手がける「HIKE」に教えてもらった)。はっきり言っておくが、この記事は残念な出来だとあたしは思う。たしかに着眼点は素晴らしい。それこそ、ゲヲログがやっているようなニッチなアイデアでゲームに関する疑問を紐解いている。しかも4Gamerにしかできないような方法で、だ。だが、批判するところがあるとすれば、当然食って掛かるのもゲヲログに課せられた義務だろうw。問題はひとつである。

HIKEという会社はゲームパッケージだけを手掛けている会社ではない!

これはね、公式サイトを見りゃわかるんですよ。かなり動的なデザインで作られた高度なサイトデザインからも推察できるが、とても幅広くニューカルチャーに接している会社みたいなんだよね。事実、ゲーム以外に、マーケティング・グラフィックス・クロスメディア・マネジメント・ステージ・MD(マーチャンダイジング)・アニメーション・プロモーション・DX(デジタルトランスフォーメーション)と項があって、めちゃくちゃ高等な会社みたいなんだ。その中で、ゲームパッケージを限定的な職務として作っているような印象は個人的に受ける。もしそれが否、だとしても、これからのゲーム業界ではゲームパッケージはなくなる運命にあるということを念頭に置かねばならない。

あたしも院時代、ゲームパッケージはなくなるっていうマーケットレポートを書いて、教員に高く評価してくれたことがあるんだけど、マジでこれって妥当。そもそもパッケージ業は第三介入を容認する方法に他ならない。余計な費用は省き、DL直販にゲームの供給網が作られていく以上、ゲームパッケージがなくなるのは間違いないんだ。例外があるとすれば、エロゲのパッケージ・限定版パッケージぐらい。だからこそ4Gamerは先回りして、この限定的な話題を選ぶべきではなかった。むしろ、HIKEという包括的な文化マネジメンターについて、より広範なカバーリングを図るような記事を書くべきだったと思う。

もし、4Gamerにその気があるのならば、HIKEについては今後もインタビュー企画記事をさらに書き、それ同士の関係の名のもとにおいて記事連結し続けるべきだ。マネジメント面でどういった会社なのか?どういう利益を上げているのか?どういう職務があるのか?もっともっと、スパンを広くとって記事を書くべきだったと思う。4Gamerには今後も期待しているが、今回の記事は長期的なストック記事にはなりえないだろうな。もちろん、着眼点はすごい。未だ見たことのない種別の記事だ。だが、記事の絶対値を自ら限定してしまっているのも事実だ。