【RoRが一息ついたので、以前から注目してたこの「湮滅ライン」をレビューするよ！】
もう早々にスピードラン大会が始まってたりしてて、4亀のレビューアーも高い評価を与えている、EA配信中のローグライトのうちで一番の注目株。開発はHumble Millが、パブリッシングは中華ゲーム業界で有名なX.D.Networkが、それぞれ担当してます。
ごめん、よくわからん。博士だかなんだかの創造主の下、ガジェット系サイバーパンクSFみたいな世界で、ハード系ウィルスのロボット（自機）が、やんややんやして抵抗運動を繰り返していくちゅーお話です。ちょっとストーリーらしきストーリーは意識して見てなかった。ごめんなさい。ビジュアルは見ての通り本当にすごいよ。比較的既世代のPCでもしっかりと描画がされて、144fps出る。むしろ設定で90fpsまたは60fpsに変えられる方がいいけどな。若干、グラフィカルな処理面で、負荷がかかると落ち気味ではある（あたしの環境では）。
RLにありがちな強化策は確認できただけでも三つありました。それぞれ解説。
①基本レベルアップ
②Mr.サンクスとの契約
③ニコとの基本武器取引
①改造電気椅子による基本的なレベルアップ。これは各能力を強化・拡張していくってだけのもの（既存のローグライトでもおなじみのありきたりなシステム）。なんか脳に直結するコンピューターみたいなんを使って、強化・拡張していくっていうやつです。三つ大別できるブロックがある。例えば緑の項目はHPとかの基本数値みたい。②はサンクスとかいうロボットとの契約で、道中にいろんなNPCとかイベントが発生するみたいなものです。たしかこれは通貨で契約するはず。まぁこれもまた既存のローグライトでもありきたりのシステムかなぁ。③は通貨で武器を買うんだけどここはすごいよ、ホンマに。これね、単に武器取引っつってもEA配信中であるタイトルなのにもう数十種類かな？基本となる武器が実装されてるんですよ。この武器換装に深みがあって、絶妙に武器ごとの”表情”が変るため、状況に応じて使い分けが必須になってる。これからバランスをどうとるかで決まるだろうけど、今後もランダム性を重視して、かつ、最強武器みたいなのを作らないといいと思う。√どりを多くしてローグライトとしての解を単一に収束にさせないことだろうな。まぁ開発側としてもこんなことはよくわかってるだろうけど…。
※あたしの確認不足になっちゃうんだけどこのゲームね、システム解放の基軸となる対価（通貨やエボル）が複数あるので混乱しがちなんだよね。ありていに言うと、効率よく敵を数良く倒していくとより多くの支払いができるようになるちゅーこと。これは間違いなく確かだ。
これねぇ…ぶっちゃけ面白いんですよ。マジで面白いんですよ…。どうもね、このゲームが「Dead Cells」に似てるとか言ってる方おるみたいだけど、それだけじゃあないっすよ。例えば、壁登りがデフォでできたり、ドッジダッシュがしっかりと戦闘のシステム内に組み込まれていたりする。これがトリガーになってて、「Dead Cells」以上のACT爽快感を体現できるんすよ。もちろん「Dead Cells」の影響があるのは当たり前だし、それなりあの傑作みたいなハクスラっぽさはある。あるけど、メトロイドヴァニアみたいな要素も強い、それもスパメトとかに近い。単純なハメにこだわる必要がなくて、基本戦術となるヒット＆アウェイの中に絶妙な戦略的ACT性を組み込んでいる。この点では、「Dead Cells」以上とする評価がってもおかしくはないっすよ。というかもう本質はSteamページに書いてありますね。
【本格、ハイペースな横スクロールアクション、ゲーム内のさまざまなシステム（Roguelike）に束縛されることなく、自由に自分好みの戦闘スタイルを開発することができます】
～Steam：湮滅ライン (Oblivion Override)より～
バトルルームでの戦闘からなにからなにまで、工夫と示唆に富んでいて、すごく面白い。二段ジャンプや、前述したような壁登りもデフォで簡単にできるってのは良い点だよね。スパメトで言ういわゆるキッククライムの単純化なんだろうけど、このシステムが功を奏してる。あとこの二面ボスでも必須のスキルだけど、ドッジダッシュだよな！これ使わないと勝てませぬ。うまく躱し当てダメージを稼いでいく…単純だけど、ハクスラの中身に深みをもたらすように、絶妙に設計されてて、ダクソを上手い具合にRLとか2DACTに応用したっていうプレイ感覚を感じたよ。とにかくすげーよ、EA中なのにこの完成度は。ひとつひとつの交絡をリアルタイムに紐解いてる感じがあるよ！まぁ、その分集中力も必要なんだけどねｗ
冒頭に、このゲームがサイバーパンク風である、と述べたんだけど、進化のシステムは工業的なデザインも相まってSFっぽさがある。このシステムでは、DNAをあしらった二重らせん構造のピースに各能力を割り当てていくことができるんだな。敵を倒すとそのための対価（エボル？でいいんかな）を得ることが出来る。当然強力なピースをDNAに割り当てていくには多くの対価を支払わねばならない。この進化のシステムはそれなり複雑に出来てて、最適解を求めにくいという利点をRLゲームの根幹の問題にもたらす良いソリューションになってると思う。EA配信中でフルコンテンツが実装されておらず、コミュニティの意見をばっちり聞いていくっていうdevの姿勢があるだけに、この辺りはもっともっと改善できると思ったよ。
一言で言うと、めちゃくちゃ完成度が高い。これでまだEA配信中なんだからな。これからの開発にホンマ期待できる久々ンRLタイトル。マジでRLヲタはこの一作買え。やってないRLヲタはゲーム人生損してるよ。ここには「Dead Cells」以上の景色があるんだからな！ついでにお節介しておくと「Dead Cells」が好きなゲーマにもお勧めだ。2000円でこれは安いZO。
もっと詳しく知りたい方はぜひ4亀のレビュー記事を見てくれ。
ゲヲログにはない分の解説が全部載ってるからｗ
※画像：Steamより
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