【連載:ローグライト探訪記】ゲーム「Hades」が過大評価である、たった二つの理由 | ゲヲログ2.0

【連載:ローグライト探訪記】ゲーム「Hades」が過大評価である、たった二つの理由



「Hades」は没個性的で斬新さに欠け、グラフィカルデザインで推しているタイトルに過ぎないというのが個人的感想。

「Hades」を一言で表現するのであれば、ズバリ「ハックアンドスラッシュ」である。全体的に俯瞰してみると、ゲーム「Hades」は避けとパリィというこの手の2DローグライトACTに必須な要素は排除してしまっている。ハクスラを主軸とし、避けおよびパリィといった貴重な要素を排除したことはどういったゲーム性に帰結するだろうか?ちょっと考えてみてほしい。

例えば、ゲーム「Curse of the Dead Gods」では避けとパリィの要素は「Hades」と違い重要なものになっていて、そのボタンプッシュタイミングが極めてシビアであることにより、傑作「ダークソウル」シリーズに、2Dでこそシステム的に近しくなっている。対して、「Hades」はどちらかと言えば、イケイケどんどん進められるハクスラ気味の攻撃要素が主になってしまっている。「Hades」の戦闘システムは”敵にいかに効率的に攻撃を与えられるか”が主題になっており、「Curse of the Dead Gods」や「ダークソウル」のような、”いかにして敵の攻撃を見切って避けるか”にとって代わって攻略要素がコロコロ転化されてしまっているのだ。

だからこそ、「Hades」はそのシステム面の没個性的な点で、革新的なタイトルにはなっていない。この点を開発者は設計のやり方から除外しているので、ちょっと大げさに言ってしまうと、「Hades」は「Diablo」と大差がない。ただ、そこにローグライトという全体システムの統合性があるか否かの違いになってしまっている。これが「Hades」の決定的な欠落点だろう。

「Hades」の欠点はこれのみではない。二つ目に挙げられるのが”ひねりがない”という点だ。