【逆張りゲームレビュー】「デイヴ・ザ・ダイバー」はどこがダメなのか?-とあるYouTubeゲーム評価動画への批判を標榜して | ゲヲログ2.0

【逆張りゲームレビュー】「デイヴ・ザ・ダイバー」はどこがダメなのか?-とあるYouTubeゲーム評価動画への批判を標榜して



あたしはね、このゲーム酷評してるんですよ。というわけであえて逆張りさせてもらう。
「デイヴ・ザ・ダイバー」はどこがダメなのか?というテーマでネ☆

そもそも論:問題の提起

ぶっちゃけ、このゲームって単調じゃないですか。例えば、ダイビング。ただただひたすらにサカナを取っていくこのパートは、モリでサカナをとらえ、食材として集めていくだけ。本当にこれだけ。奥深さありますか?このパートに。AUTOMATONの公式YouTubeチャンネルでもしっかり川瀬記者が言ってますよね。以下動画より川瀬記者の意見を引用。

ハクスラ要素や経営要素という一見奥深そうなシステムが導入されていますがシステムとして複雑さは除外されています. 各要素に奥深さはない. しかし各パートが浅瀬のレベルながら丁寧にリッチに作られ要素同士がしっかり繋がっている.

※動画:Steam圧倒的好評の『デイヴ・ザ・ダイバー』って何が面白いの?いうなれば「お上品マグロサーモンウニアボカド寿司」 – YouTubeより引用.

この川瀬記者の意見は全面的に信頼できるレビューだろうか?

コトの発端:奥深さの問題

まず、奥深さがないという点はあたしもまったく同じ意見です。だけれどもね、このご時世、奥深さがないゲームパートって存在意義あるの?って思うんです。これだけ多くのゲームが作られ、毎日のようにSteamやPSやXboxをにぎわせている時代、我々ゲーマはぶっちゃけ、毎日のゲームプレイに飽和しているわけですよ。つまり、ハードコアゲーマはハードなゲーム経験が多いため、新しい刺激を求めているのはあると思うんすよ。その刺激の要求が、ゲームにある”潜在的な奥深さにハマる”っていう感覚じゃないですか。『これは面白い!斬新だ!単純でもやればやるほど新たな発見がある!』っていうゲーム、それこそがあたしが今まさに求めているゲームなんですよ。奥深さがない、という点ってポモのゲームとしてかなり致命的だと思いますよ。唯一、奥深さがあるのは収集要素ぐらい。同じ2Dゲームでも「Stardew Valley」とかもっと奥深さがあったじゃん。できることにバイアスが乗っかって、面白い感覚が増幅されることが、本作「デイヴ・ザ・ダイバー」にはないっす。

ゲームを丁寧に作り込む、ということ

次点、川瀬記者は指摘します。各要素が丁寧に作られている、と。しかしそうだろうか?と思う。きっかり言わせてもらうけど、最近のインディーゲームなんてジャンル異なってもこれぐらいのグラフィックスとシステム持ち合わせているタイトルって十分多いっすよ。むしろタスクがこれぐらいの丁寧な作られ方ってのはカイロソフトの「ゲーム発展途上国」とか20年前から原型はあったじゃないですか。なんつかさ、やってて新鮮な感動がないんですよ、ドット絵の綺麗さ以外に。あまりにコンパクトにまとまりすぎてていて、奥深さがないゆえに丁寧さもあまり感じませんでした。思うに奥深さってのは丁寧な作り込みと因果関係にあるものと思うんです。そもそも奥深さがあるからこそ丁寧な作り込みも光り輝くわけじゃん?本ゲームはそれがない、結果的に双方ともにないです。奥深さがないゆえ、丁寧さも(グラフィカルな感動以外には)ぶっちゃけないです。まったく感じなかった。

システム的コネクションの問題

最後に、各パートがしっかり繋がっているという、とのことですが。あたしは繋がっていないと思います。例えば、釣り経営の要素ってのはぶっちゃけ別ゲーだと思うんですよ。無理やりつぎはぎした感ないですか?釣りをしてサカナ集める☞寿司バーを運営する、というだけのことで、アイデアとしては良いんでしょうけど、特段パート間の深い繋がりがあるとは思えません。もし仮にあったとしましょう。もし、深いコネクションがあっても、それら繋がれた各パートの出来が(先述したように)浅く奥深くないので没頭するようなゲームプレイの実現もほぼほぼできないと思うんですよね。これに尽きる。

あたしが酷評する”批判のフロー”

というわけでまとめてみます。


・釣り/寿司バー経営という二大要素のそれぞれのゲームパートに奥深さがない.

・それがため結果的に丁寧な作り込みは表情となるグラフィカルな部分のみであまり響かない.

・なんとか切り貼りした各パートになっていてそれらのコネクションの強さはあまり感じない.

・仮に各パート同士の繋がりがあったとしても個々のパートに奥深さがないため没頭できない.

・故に単調単純なゲームプレイに徹しなければならなくつまらない,,,


というわけです。Steamの”圧倒的に好評”昨今信頼ならない面も多いって感じています。本作はそれこそ圧倒的なほどの完成度はない。それゆえ本来ならば”圧倒的に好評”を得るようなタイトルではないと思います。「Stardew Valley」とかは2Dでもきちっとバイアスに乗っかって、想像/創造のシミュレートが脳内でできたじゃん。「勇者よ急げ!Brave’s Rage」だって、スマホソシャゲ風の単純なインターフェース設計なのにそれこそ奥深さはあるじゃないか。それが本作「デイヴ・ザ・ダイバー」には欠落してると思います。だからあえて、あたしはこのDtDんについては特に酷評させてもらうのよね。

ぶっちゃけなぜ”圧倒的な好評”のレビューを得ているか分からんゲームだと思います。