確かに「Spin Rhythm XD」は革新的な音ゲーです。スピン・タップ・フリック・フローというようなDJライクのアクションで構成される滑らかな操作性があるうえ、そのシームレスな結合によって生まれる奇跡的なビートとの一体感もあります。そして、無限に音楽の世界へとリンクする拡張性…どれをとっても一級品ですね。概要だけを述べるだけならばこれで済んじゃう、まさしく傑作でしょう。ですが、ここはもうちょい踏みこんで、何が音ゲーとしてこのタイトルを優れたものにしているのかを論じてみよう。
公式Discord鯖が親和性の高い人気ターンテーブルと事実上推奨するハードのうちのひとつ.
フランス製のHercules DJ Control Inpulse 200様であ~る.
まず、このゲームは音ゲーの中でも圧倒的と言っていいほど操作性が良い。それは前述した通りで、もうプレイしてみれば感覚でわかることだから、あとは具現的に述べるべきことを述べるに留めましょう。その具現性とは、ズバリMIDIターンテーブルでの操作に対応していることです。なんといっても優れた操作性に裏打ちされた具現性が本作にはあります。ターンテーブルでの操作に対応しているという音ゲーは非常に稀で、おそらくあたしが知る限り、このタイトルが世界初だと思います(コレ以前にあったとしてもこれぐらいハードウェアと相性のいいゲームはいまだなかったはず)。コミュニティ(ありていに言うと公式Discord鯖)にアクセスすれば、どのターンテーブルが一番優れた相性を持つかという議論が幾度となく既に始まっていて、創造性あるイノベーションタイトルであるからこそ目論める、これまた創造性ある議論が日夜交わされている。まさにEA(アーリーアクセス)にふさわしいタイトルといえるでしょう。広い意味で、アプデにワクワクできる一作ですね。そしてそのアプデに沿った、さらに良いところも具現的に挙げられます。ハードとの相性で優れているのならば、もうひとつの選択肢はストライクゾーンど真ん中に投げられたストレートボールのごとく、決まってますよね。そう、それがソフトウェア面での充実(コンテンツの拡張性というポテンシャル)です!
ここまでアンテの世界観を音楽で再現でき、しかもそれを音ゲーという最強のエンターテインメントでプレイできるという驚愕の事実. もう何もこれ以上言うまい. ポカーン ( ゚д゚)
今後、コミュニティがより活発になれば、元来あったハードとの相性の良さに加え、さらにソフト面での充実さ、つまりコンテンツの拡張性を回帰したうえ担保できるようになることでしょう。アプデにワクワクできるというのは、こういう意味でもあって、次になにがコンテンツとして(もっと言うならば楽曲として)実装されるかを待ち遠しい思いで期待できる。事実、ハードへの対応とともに、無限にこの世に存在する音楽—まぁ中でもDJ風のビート系が中心となるでしょうが―の実装が期待できるわけです。実際、Steamerで知らないならばモグリともいえるタイトル「Undertale」のバックミュージックにも、ユーザベースで共有できるカスタムレベルの範疇で実装できてます。も一度まとめる。このタイトルはソフトウェアとして優れているからこそ、ハード面との強い親和性を持つタイトルだ、ということは前項で十二分にお分かりいただけたと思います。そしていまだなお、ソフトウェアの面に副次的に回帰して戻ってこれるぐらい時代の先端の領域にまで達している、というわけですね。KONAMIの筐体ゲームなんか目じゃないぜ!
資金力がなくても発想と工夫次第でここまでできる!KONAMIさんも見習ってお得意のジャンルなんだから、はよ筐体ゲーのSteam配信してください!…というわけで、ゲーム「Spin Rhythm XD」は極めがいのある、本当に素晴らしいタイトルです。賞賛すべき発想力・技術力・そしてその背後にあるすべてとの一体感(グルーヴ)…音楽(がらみのゲーム)って、やっぱ、こうあるべきっすよね!