シーズンパスはなぜダメなのか?っていうとね、結局のところ【開発側の金策】なんだよね。メジャーなクラファンでさえ、詐欺まがいのことをやってて批判されることが多いのに、シーズンパスってのは同じ程度あくどいとあたしは思う。最近ね、「Them’s Fightin’ Herds」が”Them’s Lyin’ Devs”って言われてて、もし仮にManeがその通りのことをやるのだとすれば、本当にその侮蔑を含んだ略称が表してることだと思うよ。TFHは間違いなく相当の良ゲーだった。なんで今更開発を止めるとかそういう話題が出てくるのだろうか?これではこれから同じ会社のゲームは買おうとは思えないし、そもそも過去形で買ったことやコンボ練習した時間が完全に無駄になっちゃうよ。本当にその通りだとしたら、開発には恨みツラツラだよな。
TFHは、そもそもクラファンで芽開いて、ファンから熱意ある視線を送られてきたIP。「マイリトルポニー」の格闘ゲーム化がとん挫したからオリジナルのアーティストを引っさげてきて、ようやっとまともにプレイできる環境になったんじゃん。システムもコンボも低ユーザ目線でアプデしてきてくれて、これからも開発進んで、いくつかシーズンパスが出る予定だっただろうに。そもそもTFHはクラファンとシーズンパスの併用だよね。だからこそあくどい感に拍車がかかる。お金を出した側にひどいことをするなーと思うよ。数年かけてストーリーモードさえ完結しないってどういうこと?かつてのカプコン以下じゃん。
さらに本質的な・コアな部分については後述するが…TFHが示すように、シーズンパスだけが悪の権化かというとそうでもない。クラファンもEA(Early Access:早期アクセス)もかなりの面でそうだ。例えば、現在EA中の「Neon Echo」のような事例もある。こいつも相当いいゲームになるポテンシャルはあった。まさかbilibiliがこういう会社のゲームパブリッシングに付くとは思わんかったな。はっきり言って、相当の悪行だよ。さらには、開発側がアプデ自体を完全に止めるというもっと最悪の手法もあるんだ。倒産したゲーム会社が元あるゲームのアプデを放置して売り続けるということもある(「Freeman: Guerrilla Warfare」の事例がそうだよね)。ゲーム会社がなくなったり存在が曖昧になったら責任をとってValveはそのあたりの商品販売の見切りをつけるべきだよ、やっぱり。
つまるところ、シーズンパスはなぜダメなのか?ということを論じれば論じるほどガテン納得いくことだが、本質的にシーズンパス自体がダメなんじゃないんだよね。しかも、開発がいくらver1.0を目指す!って言っててもそれが決定的な区切りにはならないし、その目標自体がそもそもゲーム開発においては、ブレブレであるってことも忘れちゃいけない。TFHみたいな複雑な構成商品の売り切りの結果、こういうことになることもありうるのは、購入者は絶対忘れちゃいけないんだよな。結局のところ、未来に投資するということはそういうことなんだから。ゲームを買う、ということは他の人間の行動様式が往々にしてそうであるように、見えない時間に投資をする、ということなんよ。これがユダヤ人が発明した、世界で初めての”保険”という商品のことだったんだ。
残念だけど、夢にお金を乗っけて送金した事実は帰ってこない…購入行動自体が自己責任なだけあってね。これはシャネルのブランド品にお金を払うのと、シャネルの偽ブランド品にお金を払うこととを混同した側・消費者の責任でもあるよ。それが資本の社会のルールの常、つまり、自己責任ということの本質だからだ。でもこれだけは言わせてもらう。開発も配給も、そして何よりValveもこの辺りのゲーム開発のガイドラインは、ゲームの購入者がこれ以上不平不満を、なにより不公平感を感じないために定めるべきだ。たとえ、一定程度のレベルであったとしても、しっかりと文言で定めるべきなんだ。繰り返すが、開発も配給も配信サイドもこんな当たり前のことを忘れちゃいけねえってよ…