「GRAVITY DAZE」IPの展開を辿った英文ソースを読み解く | ゲヲログ2.0

「GRAVITY DAZE」IPの展開を辿った英文ソースを読み解く



PSシリーズでリリースされた変則型反重力3DACTゲーム「GRAVITY DAZE」IPについて、そのPC展開を示唆する英文ソースが2022年2月に出回っている(関連リンク)。VGCでChris Scullion(Twitter)が伝える情報だ。ソースによれば、”Gravity Rush’s director would like to make a third game and bring the series to PC”とのこと。手っ取り早く言うと、”「GRAVITY DAZE」のディレクターがPC環境に三つ目の当該IP作品を持ち込みたがっている!”ということらしい。ここでいうディレクターとは外山圭一郎(Wikipedia)のこと。

そもそも当のVGCの記事は、別記事を引じて報じているもので、そのソースのソースは、「GRAVITY DAZE」の海外ファンサイト「Gravity Rush Central」のGD-IP10周年記念外山インタビューで明かされたものらしい(関連リンク)。インタビューではGD-IPの設計に至るまでの思索・考え方の方法論まで及んでいるが、ゲヲログ2.0ではタイトル新作といわれる続編に関する情報だけを引用してまとめてみよう。

※以下Gravity Rush 10th Anniversary Interview with Keiichiro Toyama! – Gravity Rush Centralより引用(文中にある略称の意味-GRC:Gravity Rash Central KT:Keiichiro Toyama).

GRC: Sony is currently porting more of their first-party games to PC. How would you feel about the Gravity Rush games being made available on that platform?

KT: I think it would be a good thing to open the game up to more users. It would also be wonderful if Gravity Rush 2 ran on 60fps.

GRC: Of course, there’s one question we have to ask. You’ve mentioned that you maintain a good relationship with Sony. Given the chance, would you want to work on a new Gravity Rush game?

KT: There are various things to bear in mind as a start-up, but on a personal level I obviously would like to. Even if it wasn’t a new game, if there is any opportunity for me to be involved with anything related, I would be grateful to do so.

このインタビューによれば、外山が直接にPCへのIPポーティングに意欲を滾らせたものではないことは明らかだ。ひとつめの引用部によれば、GRCのインタビュアーに対して『もし機会があるのであれば、より多くの人々に楽しんでもらう機会を設けることのできる、PCへのIPポーティングに興味がある』とだけ言っている。付随して、『「GRAVITY DAZE 2」が60fpsで動くところを想像するのはワクワクする』とも。問題はこのGRCインタビューでの重要文をVGC(Chris Scullion)がどうとらえたかである。

さらに、ふたつめの引用部では、『SONYと良い関係を保っていることもあり、お声がかかれば続編(や関連作品)に取り組む意欲がある』というような示唆がなされていることもわかる。つまり、VGCの記事は、あたかも”外山がPC展開に意欲を滾らせている”というような題目で構成されてはいるが(また、記事題だけを見ればそうあなたが思われるかもしれないが…)、そのソースのソースであるGRCのインタビューでは外山による直接的な言及はあまりない、と言わざるを得ない状況にある。つまり、VGCのChris Scullionによる記事は若干誇張のし過ぎではないか?ということも考えられる。

ファンがIPの続編を様々な形で望んでいることも確かなことだろう。この手の情報が真実としてゲーム新作に繋がることも、この業界ではままあることも…忘れないでおきたい点だ。実際、動きとしてはGDの映画化の報もあるのでね(関連リンク)。