“世界の小島”も認めたアニメ「アーケイン」~そのシーズン2配信がNetflixで始まる | ゲヲログ2.0

“世界の小島”も認めたアニメ「アーケイン」~そのシーズン2配信がNetflixで始まる



今やだれもが認める世界最強のゲームLoL. そのIP展開の旗振り役といっていいだろう. とうとう「アーケイン」シーズン2の世界配信が11/9にNetflixを中心に始まった[Arcane]. アニメハックがその報を伝えている[アニメハック]. 記事によればアニメ「アーケイン」に”元来のIP主”Riotが投入した製作費は1億ドルに上るという. 宣伝広報費も含めた総費は2億5000万ドル. アニメ史上最高額となる巨額の費用をかけた作品の結実そのシーズン2が数日前に配信され始めたというわけだ.

アニメハックの記事はゲーム企業がゲーム以外の産業に本格的に乗り込むという”企業的野望”も伝えている. Riotは肝入りの政策としてF2Pスキン産業・e-Sports事業・ゲーム音楽分野などにこれまで積極的に参入してきた. ゲームの様々なコンテンツ化その延長線上に当然のように映像コンテンツもあった. チャレンジブルな姿勢を重視するNicolo Laurent(当時のCEO)が掲げた『21世紀のエンターテイメント企業』を目指す姿勢がそのアニメ参入にも表れたと言っていいだろう[Riot Games]. アニメ版LoL「アーケイン」の経緯をちょっとまとめてみるとその内幕が見て取れる.

時は去ること2016年にさかのぼる. Riotはプレイヤーサポーター職の立場に過ぎなかったChristian LinkeとAlex Yeeらによる企画したアニメ「アーケイン」へGOサインを出す[Variety]. フランスのForticheとともにRiotはゲームLoLのアニメ化に乗り出すことになったが制作は順風満帆ではなかったようで上層部のプロジェクト却下・脚本そのもののリジェクト・COVID-19の流行など幾多もの困難に直面[Wikipedia]. だが不屈の闘志でもって制作チームはクオリティにこだわり続けた. 配信されるとNetflixの週刊ランカー2ndプレイスに堂々入り各種評価サイトでも高スコアを獲得. 誇張なく『アニメは日本のお家芸ではない』ことを世界中のエンタメファンに知らしめた作品となった.

3DCGながらにして流れるようなバンドデシネの技術を活用したデザイン・原理は複雑かつ全体構想はシンプルに作り込まれた秀逸な脚本・ゲームIPへのリスペクトを忘れずもそれにおもねることなく独自のセンシティブな創作姿勢を貫き通したこと. 間違いなくこの大成功の裏にはいくつかの理由があっただろう. 『試写のお誘い断っててサーセンw』とレジェンド小島秀夫が評したように「アーケイン」は確かな”成功の狼煙”を上げることとなった[X].

ゲヲログとしてもかつてレビュー記事を書いて高く評価しているアニメ「アーケイン」[ゲヲログ2.0]. そのシーズン2に至ってピルトーヴァーとゾウンはとうとう全面戦争の状態に入る. 今のところシーズン2は各40分の3話目(エピ1~エピ3)までが公開されていてエピ4~エピ6が11/16に配信開始されエピ7~エピ9が11/23に配信開始される予定になっている. さてヴァイとジンクスの歩む道はどういう結末を迎えるだろうか. 今月末にはその道にとうとう決着がつくのだ.