生成AIの合法的利用をValveが認める方針が明らかになった。1/10にSteamのニュースカテゴリーで明らかにされた情報。ゲーム開発の承認とか詳細な部分は別のメディアが十分に書いてるんで、そっちを参考にしてください(投げやりw)。だもんで、ここでは、これをめっちゃくちゃ簡単に振り返って要点に絞ってまとめてみます。
Steamで今後も可能な限りのゲーム数をリリースしていく方針に変わりない.
昨季よりAI技術活用に関しては開発に非常に慎重な態度を厳密に求めてきた.
Valveは方針を変えオールクリーンなAI技術活用を認めるよう改善策を取る.
Steam :: Steamworks Development :: Steam上のAIコンテンツについて
まぁぶっちゃけこんだけですが。疑問なのは”オールクリーン”ってところよね。これね、【土台無理☆】です。てかぶっちゃけ、いままでValveはこれを守ってきたのかよwwwって思う。どんな完全無欠なコンテンツ保有者だって技術権利的矛盾ってやっぱあるよ。それが、集合知のようなものに収束するコンテンツであればなおのことそう。人間間のライセンスだって既に規約違反っていう問題が出てるんだぜ?所謂『ヴァンプリツクールリソース疑惑』がそう。これをAI領域にまで拡張したらば、AIvsAIの構図も見て取れるようになるのは必然だよ。
例えば、AIを作って作ったリソースをSteam配信ゲームに乗っけたとする。これをAI検知で自動探知して戦わせるってことが当然必要になる。Valveは今後近い将来にそうした対策がとれるのか?100あるコンテンツ、いわんや10000あるコンテンツの全てを精査していくってことは無理に近い。できることとがあるとしたらAIによる対AI審査自動化を厳密に適用するってことぐらい。これをできても厳密に100%適用するのは難しい(当然AI精度が99%でも誤算!)。Steamはそういう意味では矛盾的集合知なんだよな。
でもね、思うんだけどさ、聞いてくれよ。Xだってブログでだってそうだけど、これってサムネ掲載の権利問題とかあるやんか。4Gamer.netがそれを守ってきたのか?守ってるわけないだろっ!ていうわけよwww(だからゲヲログでもトップから参照できるサムネは全て消しました&広告も導入するつもりはない)。現状自動化したプログラム環境においてでさえそういう傾向にあるのにAIプログラムとかAIアルゴリズムが適合されたら相当酷いことになりますよ。
問題なのは、権利を厳密に規定して法制度にしている岩盤規制なんですよ。でもね、これも難しい問題。だって規制緩和して、新規参入が増えると、各ゲームスタジオの利益性は低減していってイノベーションが止まる(所謂「シュンペーターの逆説」のミクロ経営学的問題)。すると産業が停滞して資本主義はその性質故崩壊する。産業が社会主義化して生産性が無くなっていく…ということなんだよな。
今に新自由主義的な経済政策を取った先進各国もみな経済不況に苦しむ傾向が観察できるようになると思う。Valveが最先端の技術の集合知だってことは認めるよ。でもそれがゆえ、だからこそ、資本主義の失敗事例にならないかっていう危惧感ってやっぱあると思うのよ。難しい経済の問題だけど人間はこれをどうやって克服するのかねぇ…いわんやValveに克服できる問題でもない気がしますね。
一言で言うと、カール・マルクスの「資本論」及びデヴィッド・ハーヴェイってこと。