ExcelだけでSteamハードウェア統計分析を行う | ゲヲログ2.0

ExcelだけでSteamハードウェア統計分析を行う



さて、Steamには匿名のハードウェアサーベイデータが転がっている。今回は、時系列データとしてこれを取り扱い、ハードウェアの推移および使用状態などを統計的に俯瞰してみたいと思う。かつて、私は「ExcelだけでSteam登録ゲームの統計分析を行う」という記事書いたんで、その姉妹記事だと思ってもらって構わない。端的に次のグラフを見てほしい。

これは使用年各年において、4月期の統計情報をまとめたものである。気を付けなければならないのは、このデータは定形的にハードウェアをくくってしまうこともありうる点である。例えば、RAMでいえば主流層が8GBから16GBに遷移した際、どこからその情報量を考慮するかということが考えられる。これはビデオカードにおいては特に顕著である。なぜならば、ビデオカードは強化される割合が高い要素であり、不定的なGPU種目を多く有するジャンルだからである。ゆえに、重要なのは、明らかに当てはまる統計推移とそうでない統計推移があるということである。この棒グラフを場合分けして考えると…

・RAM⇒あまりあてにならない

・CPUクロック数⇒それなりあてになる

・CPUコア数⇒まぁ…あてになる

・ビデオカード⇒あてにならない

・ビデオメモリー⇒まぁまぁあてになる

・画面解像度⇒あてになる

・HDD容量⇒かなりあてになる

・HTC Vive普及度⇒かなりあてになる

といった感じである。次にそのグラフの詳細をみてわかったことをまとめてみよう。

・RAM⇒このプロット以外を考慮に入れると…16GBのメインストリームがいち早く近年一般的に導入されたため、残念ながら、傾向は見受けられない。もっと詳細な調査が必要である。

・CPUクロック数⇒常識的に考えて、クロック数はかなり強くなっていると思われる。しかし、均一なプロットになっており、これ以上の調査が必要である(特にクロック数の大きいCPUが導入されたためその経緯を見ていく必要があるだろう)。

・CPUコア数⇒クロック数と同じくコア数は増えているだろうと考えらえるJK。4コアCPUが主流でなくなりつつあることはこのグラフ推移からよくわかる。

・ビデオカード⇒完全にあてにならないだろう。ビデオカードの種別はどんどん新しくなり追加されていっている。しかも、初年には欠損値がある(表で0.00%の部分)ので、統計上このグラフからなんとかいうことは不可能である(つまり、より詳細な調査が必要といえる)。ひとつだけわかるのはGTX1060のメインストリームは衰退しつつある⇒進化の速度および新製品の投入速度が半端なく早い分野であることは感覚的によくわかる。

・ビデオメモリー⇒これは8GBが強くなっているのがわかるだろう。つまり、ユーザが使用するVRAMのメモリ数は安定的に強くなっていく傾向にある。

・画面解像度⇒解像度は伸びている。わかることとしては、伸びが鈍化している点である。家庭用に導入できるモニターには限界点があると思われるので、こういった現象が生じていると原因が判明する。

・HDD容量⇒たしかに、HDD容量は進化はかつて早かった。が、1TB付近を目安にしやすい統計量である。巨大磁気抵抗効果の発見があったといえども、そのHDD容量の目安はそれなり安定して見れる。品種でその容量が変わるものでないのだ。「1TBを超えたかどうか」で判断する分において、あまり統計的問題は主出するものでないといえる(無論HDD容量も技術とともに進化し、大きくなってきた)。

・HTC Vive普及度⇒何度も言うが、かなりあてになる(品種を限定したため)。少品種別のものであり、多品種であるビデオカードと違い、一定の指標を設けたのでその爆発的な普及割合の増加に注目できる。2020年は特に爆発的な普及の年であるものの、決して多くのユーザが使っているほどとはいえない。つまり伸びは顕著で普及度は強い指標を示すものの、その普及割合は著しいといえるものではない(しかしながら30%を記録している統計は機材が高価なことを考慮すれば十分脅威である)。それだけHTC Viveは強力なVR機器といえるだろう。ただし、オキュラスリフトなどほかの商品統計量は考慮に入れていない点は問題である。

といったところだろうか。