Steam攻略書籍はなぜ一般書籍として認知されるほど出版されないのか? | ゲヲログ2.0

Steam攻略書籍はなぜ一般書籍として認知されるほど出版されないのか?



世界最強のPC向けゲーミングプラットフォーム…その攻略書や専門書は未だに見たことがない。一般書籍として認知されるほど出版はされていない。ノウハウ本やハウツー本はいくらでもあるんだから、あっていいじゃないか?って思うでしょ?ないんだな、これが。例えば、今、アマゾンでSteamと書籍部門で検索してみても、まったく反応がない。まったくないんだ。なぜだろうか?これについてはいくつか理由となるわけがしっかりとあると思う。5つ頑張って考えてみた。


①デジタルプラットフォームでありPCツールであるSteamはアップデートが盛んに行われる.

そのバージョンバージョンごとにわざわざアプデできない。それが紙の書籍の欠点だ、ということをこれは表していると思う。つまり、Steamはベータ開発版も含めて多段的なアプデが度々起こる。WordやExcelは定型的なちょっとした変更があるだけで、アプデで大きく操作が異なることはない。だが、Steamは違う。ゲームの進化とともにアプデが度々行われ、定型的な情報としては取り扱いづらい。だからこそ、一般書としてSteamの関連本は出版されないのだ。

②既にネット上にそれらのSteam解説サイトは記事のアプデのあるものも含め多数存在する.

そもそも、紙の書籍を参照しようとしなくても、ネット上にSteamの解説サイトはごろごろ存在する。だから適宜必要な範囲で、必要なだけ、ネットサイトの解説してるところを参照すれば、必要な情報は手に入ってしまう。紙ベースの書籍と違って、ネット記事は適宜運営主がアプデできる。掲示板だったら、いくらでも間違いや突っ込みが期待できる。ネットで集めれば情報はすべて手に入る。だから紙の書籍は出す必要がない。

③教育方面の複合語の方のSTEAMと検索エンジンが勘違いする.

科学(Science)/技術(Technology)/工学(Engineering)/芸術(Art)/数学(Mathematics)という頭語で構成されてるSTEAMというはやりの教育固有単語と、Steamゲームプラットフォームを示す固有単語が重なってしまう。前者は最近、能動的な教育方針として俄かに脚光を浴びている用語だけど、ゲームのほうとは一切関係がない。だが、S/T/E/A/Mいうワードの羅列で検索してしまうと、両方引っかかって混乱してしまう。小さいファクターだけどこれもあると思う。

④日本人でSteamを使うほどのコアゲーマがほとんどいない.

日本のユーザが増えたとはいえ、Steamを使うゲーマなんぞ、数が少ない。PSやSwitchに手を出すゲーマがなんだかんだいって多数である。Steamを使う日本人はまだまだ少なくて、一般的な認知が進んでいない。日本ではPCでゲームをやる文化があまり根付いていない。だから、紙の本としての需要が少ない。出しても売れない。

⑤そもそもそれほど非デジタルな人は最先端のゲーミングプラットフォームであるSteamを使わない.

これはそもそも論だが、”そもそも”Steamに手を出す人はネットに関して知識があって、ソフトウェアやネットワークに関しても一定以上の見識を持っている人が多い。だから紙のSteamの解説書籍なんぞ出版されても買わんし、そんなものを必要としない基本的なPCスキルがあるのが当然。だから、需要がない。あったとして、Steamプラットフォーム自体の解説のサイトではなく、Steamプラットフォームで公開・販売されているゲームのレビューや情報を集めた書籍である。だから、Steam自体の解説本は皆無である。


ただ、恐ろしい(?)のはSteamがこれほど世界で最も進んだツールであるのにも関わらず、④日本での認知度がかなり低いという点だ。他方、さらに言うべき点があるとすれば、Steam配信ゲームの評論本やファミ通による解説が幾ばくかは進んでいるのだから、結局のところ、その手の関連書籍を難を承知で出してもよい、とする出版社がまったくないということ。先に書いたようにハウツー本はいくらでも世に出ている(それこそ、オカルト雑誌MUとかの類のものも含めw)。

それでもなぜか、ゲームのほうのSteamプラットフォームの解説本は一冊も出ていない。一冊も、だ。これは謎、あたしが5つ書いたように具体的な理由はあるんだろうけど、それを承知で出す出版関係が”皆無である”というのが大いに謎なんだよね。一社ぐらいあってもいいじゃない?でもない。謎ですw