今から二年以上も前のことで恐縮だが、Xユーザのロッズ（@rods_skyfish）が（当時のプラットフォーム名はTwitter）三島の辞世の句を詠む”だけ”のゲームを紹介している。曰くところによれば、〈正否ではなく純粋な美しさに共鳴したが故の表現〉に基づく作風とのことである。
三島由紀夫の辞世の句を読むゲームがitchで配信されてた。カーソル動かして言葉をなぞっていくだけのシンプルなやつなんだけど、作者が三島由紀夫の生き様に感銘を受けたっていうのが伝わってくる。正否ではなく美しさとして表現される一人の人間の死生観。https://t.co/gSvtiXmLBz pic.twitter.com/tbHHD6A91b
— ロッズ (@rods_skyfish) March 17, 2021
今回紹介したタイトルは「JISEI」、制作者はeta、んであたしも実際にプレイしてみたが、かなり興味深いデザインを持っている作品だ。というのも、カーソルを動かして辞世の句をアンベイルしていくだけの単純なゲームである。ゲームというか、ゲームではなく、”デジタル芸術”に近いと感じた迄。どうやら、HTML5で作られているようですね☆
散るをいとふ世にも人にもさきがけて 散るこそ花と吹く小夜嵐
三島由紀夫
※ちなみに、だけど、ロッズはあたしが酷評したゲーム関連書籍「ゲーマーが本気で薦めるインディーゲーム200選」の著者らしいです（最近ではかの傑物「SANABI」を随分と称賛しているお方なようですね）。
