オーソドックスにノーツが落下してくるタイプ+可変型レーンの音ゲーですね。面白いです。
この音ゲーは「Muse Dash」である程度、同種のゲームのコツをつかんだゲーマーがやるのに向いていると思います。「Muse Dash」は初心者歓迎の簡易システムを取り込んだ、2レーン式の横タイプでしたが、こちらは6+1(+1の部分は可変型レーンのこと)レーン式縦タイプです。ブルーレーン4つ+レッドレーン2つ+ゲートレーン1つ(繰り返すように可変型レーンの1つ分のこと)の構成です。難易度は1曲につき4つあり、コメット☞ノヴァ☞スーパーノヴァ☞クエイサーと上がっていきます。まぁガチの音ゲーマーからすれば『簡単すぎるっ!』のでしょうが、我らのようなヌル音ゲーマーからすれば、かなり難易度は高いほうだと思います。可変型レーン1つ分がやっかいで、レッドレーンとブルーレーンを同時に押したり、複雑にプッシュし続け、連続ノーツをクリアしていくことも求められるので、まったくの音ゲー初心者、というかたにはあまりお勧めできないと思います。でもこの可変型レーンという存在がユニークで、ゲームに可塑性をもたらしているので、その分やっていて面白いです。上達していくのを実感できると、曲目をひとつひとつクリアしていくことにつき、飽きが来ません。もっとカジュアルにプレイしたい場合は、ソラーモードからレッドレーンを除いたルナ―モードを選択することもできます。
東方の楽曲も搭載されていて、なんだかんだいって、他の音ゲーでも採用されている曲目もありますので、曲がかぶるのは仕方がないところです。それでもユニークな曲目を多く搭載しているのは好印象。Noa氏のボカロ名曲「グレーロード」などもあります。なるべく一風変わった曲目やあまり注目はされていない曲目をあえて採用しているように思いますね。んで、曲はゲーム内のポイント=通貨ARKKでアンロックする分と、DLC購入してアンロックする分があります。ARKKは曲目を一定の点数でクリアしたり、フルコンしたり、あるいは、ゲーム起動リワードで得ることができるようです。また、当然ですが、曲目が多いだけあって指定のカテゴライズもされており割り振られた曲目を手早くに見つけることもできます。EAということもあり、まだまだ搭載楽曲は増えるらしいのでこれからも楽しみなところ、長く遊べるゲームになるはずです。
上述のように4段階から難易度選択をするトラベルモードのほかに、アドベンチャーモード(ストーリーモード)も制作中らしいです。なぜ、通常のデフォモードをトラベルモードと呼んでいるか?についですが、これは宇宙航海をテーマにしているからそうなっておるだけです。特段、宇宙航海といってもロケットの演出がすごく際立ってるとか、宇宙系の描画がすごくあるとかそういう類のものではないです。ふつー通りの音ゲーとして取り扱っていいでしょう。あと実装されているモードにはライセンステスト(おそらくSwitch版でアウタースペースと呼ばれている分に相当する)があり、段位認定というシステムがあるほか、UNITYモードなどネットワークを利便性を活かした事実上のCo-opモードもあるようです。これは緩いつながりのネットワークで、他人と気軽に協力できるのがシステム上特記すべきポイントになっているようです。いろいろと工夫があり、飽きさせないように設計されているのがようわかる。
ゲーム内ポイント=通貨ARKKはスキンを買うことにも使えます。これはゲーム内のインタフェースを大きく飾り立てる要素であり、いわばおまけのようなもの。スキンによっては、『これゲーム違くね?』って思わされるぐらい、かなり印象がガラッと変わります。プロフのアイコンやバナー、エモティコン(エモーション=感情を表すファビコンのようなもの)の購入にも使える。スキンやインタフェースのカスタマイズ性を富ませることで、彩りが豊なゲーム演出を実現しているわけ。
大体はこんなもんでゲームの概要説明は終わりかな。音ゲーの中でも創意工夫が凝らされていてオーソドックス過ぎるコアゲーマ向けの音ゲーとは違い特異さを有するゲームだと思います。まだEA期間中らしく次の春セールで値引きされるだろうからEA脱出して価格が上がる前にある程度見切って買っておくのも手だと思う。おすすめです。
※なおSteam版とSwitch版とでは相違があるらしいのでその辺りはご注意を!