初期投資について
ゲヲログでは自身のウェブサイトを構築するのにそれほど費用を投じていない。本稿では、その内容を紐解き、オウンドメディアの経済性をごく簡単に説明し、なぜそのことが重要になってくるのかをまとめる。基本的にオウンドメディアを運用するのに必要な経費は大きく三つに分けられる。
①サーバ・ドメイン費用
②コンテンツ制作費用
③コンサルティング費用
では以下の通り、ゲヲログ2.0を構築するためにかかった費用を月賦で推計してみる。なお、コンテンツの基盤となっているブログソフトウェアにはオープンソースソフトウェアのWordPressを活用しているので、システムの基盤自体に費用はまったくかかっていない。
サーバ・ドメイン | 有無 | 費用 |
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ロリポップスタンダードプラン(サーバ) | 有 | 月額約1000円(3か月契約実費:3135円) |
ムームードメイン(ドメイン) | 有 | 月額約200円(年間契約実費:2235円) |
コンテンツ制作 | 有無 | 費用 |
---|---|---|
管理者による執筆 | 有 | 0円(無料) |
記事執筆依頼 | 有 | 月額約6000円(現時点での累計:12000円) |
コンサルティング | 有無 | 費用 |
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主となるコンサルティング依頼 | 無 | – |
Google Analytics | 有 | 0円(無料) |
アクセス解析研究所有料プラン1 | 有 | 月額660円 |
なぜ初期投資の説明が重要か?
ゲヲログの事例が経験上証明しているように、オウンドメディア運営は初期投資にそれほど資金が必要とされないことがわかる。ただし、これは現物をメディア運営者自身で調達しているものであり、外部の第三企業に依頼し外注するとなると話はまったく違ってくる。
例えば、コンテンツ制作を管理者自身で担当しなければ、社内の社員か外注という手段に頼らざるを得ない。そうすると人件費がかかる。日本の地域別最低賃金が、2023年10月に時間給1004円(連合)になるから、自社内の社員にこれを任せるとなると、莫大な人件費が必要となり、それに伴う費用対効果が見込めなければ、赤字となってしまうことは容易に想像がつく。コンテンツ制作を外注したとしてもそれほど価格低減性があるとも思えない〈※ここらはもっと具体的な説明が必要〉。
サーバ・ドメイン費用は外部に委託してもそれほど変わりないと仮定しても、費用対効果を上げていくためにはコンサルティング費用が必要となってくる。これを担当する社内人員を確保したり、あるいは、外部のWEBコンサルタントを招聘したりすると、莫大な費用がかかることも容易に想像つく〈※ここらももっと具体的な説明が必要〉。
初期投資の性質/傾向を鑑みるとメディア運用の将来性を考える必要があることがわかる。
まとめ
初期投資の額が少なく、自前で運営することを前提としても、それを趣味で運営することでない限り、運用メディアを通じてどうにかして商用化する必要性が経済上生じてくる。”稼ぎ”を担保できなければ、運用メディアは行き詰ってしまい、その運営自体が難しくなってしまう。機転・発想によっては、当該オウンドメディアの市場的存在を真に問い直す貴重なきっかけとなるかもしれない。必要なのは、費用が無償化していくプロセスにおいて、生み出すイノベーションである。
ここに至ってゲヲログの持論はクリステンセンやシュンペーターの先行研究と繋がってくる。
広告に頼る?それについては次回から説明する。
※本記事は研究目的に使うため、コピーレフト方針の除外対象になります。