既にSwitchでは配信がされているヴィジュアルノベルゲーム「ghostpia シーズンワン」―開発を超水道が手掛け、配給をroom6が手掛ける—珠玉の一作がとうとうSteamにも近日登場する、という(Steamプラットフォーム上で体験版配信中)。昨今のビジュアルノベル業界では珍しくない、一本道のストーリーで構成され映画を模した一作だという。Switchでは今年3月に配信済。AUTOMATAONの記事によれば、『iOSでは無料で・公式サイトからもブラウザで無料でプレイ可能』とのこと。
特徴として挙げられるのは、その”異才さ”–”美しさのある歪さ”だろう。ふと見ると、美しさ光る絵本調のグラフィックスが目に映るが、その実、グリッチ&ノイズの効果を上手く活用してもいる。欧米流のデンシ・グラフィックノベルを標榜している、ADVファン必見の一作だ。主人公である小夜子は不思議な女子ヨルとルームシェアリングで暮らす異邦人。物語は、雪が深々と降る終着駅のある不思議な街で、主人公が自分の夢を舞台に、『大切なもの』を追い求める姿を描いている。グリッチ&ノイズというだけあって、視覚的な効果に富んでいる芸術的な一作になっているようですネ。
各国語対応しており、米・加・英・仏・独・伊・西の各国Nintendo eShopでも配信が開始されてる。英語の公式配信ガイドラインも作成されており、インターナショナルな雰囲気もどこかしら漂う。ここまでは”シーズンワン”の説明で、IPの全構成としては、2シーズン目までを射程圏内に入れているらしい。ちょい、構成が複雑だが…既に配信が始まっておるSteamプラットフォーム上でプレイできる体験版ではシーズンワンの第2ストーリーである”なもなき名無しのお誕生日”までを体験可能らしいでふ。
調べていてかな~り興味深いのは、開発部の構成だろう。これは上述のハイパーリンクと同じAUTOMATONの記事でも紹介されていることだが、”超水道”というのはサークル名で4名のメンバーで構成されている、隠れたキャリアの持ち主たちが作り手のチーム。そして驚くべきことに、本作はなんと同サークルオリジナル作の7作目に当たる(!)というのだ。文章執筆のプロであり、早川本の著書も持つミタを中心として、様々な個性的な才能が集まり構成されたサークルであることが同記事より伺える。
良作は本編が無料でも、つい買っちまうんだよなぁ…