【続】レーシングゲームはオワコンになるのか？

加えて、ハイブリッド車やEV車というように場合分けして考えなければならないことも情勢の複雑化に拍車をかけている。これは、かなり興味深い”文明に対する示唆”を与えてくれる意見であることに間違いないので、ご頂戴した文量についてかなりありがたく思うところ。そして状況を象徴するような話題もある。それがWRCがそのゲーム版も含めてハイブリッド車やEV車といった新規車種を、コンテンツ内にｶﾞｶﾞﾝと取り入れていく方針であることがしかと表明された点だろう。例えば、次のような意見がWEB上のメディアにはある。

2022年、WRCはハイブリッド時代へ移行。ラリー界にとっての革命であり、パフォーマンスに大きな影響を与え、戦略を変更し、ドライバーやチームへの適応に影響を与えます。

Steam：WRC Generations – The FIA WRC Official Gameより引用.

無論、これほどまで定義が求められるような議論はそうそうないので、結局のところ、時代の趨勢に合わせて、考えなければいけないことが自然と出てくる…ということなんかもしれない。もっとも八郎氏のツイートで述べられたような、少なくとも結果論としてジャンルがマイナー化するというphenomenonが現実化しないという保証もまったくないはずである。

いずれにしたって、モータスポーツを巡って、その車種の電動化の波は避けることができないだろう。たとえ、プロフェッショナルなモータスポーツの世界であっても、それをゲーム化したデジタル版についてであっても、だ。もっとも先に書いたように結果論としてどうまとまるかの予測は一部の見識深いアナリストのレベルであっても、間違いなく不明確な見えづらい未来そのものなんである。