【涙腺崩壊】なぜ「OPUS 星歌の響き」を数多のゲーマがプレイするべきか? | ページ 2 | ゲヲログ2.0

【涙腺崩壊】なぜ「OPUS 星歌の響き」を数多のゲーマがプレイするべきか?



ACTADVとして優れた設計性を持つ点

次点挙げられるのは、アクション要素を部分的に取り入れ、それに伴う問題に関しても救済措置をしっかりと用意している点です。まず、ACT要素があるというところ。例えば、ルートの規定地点にいくと、探索っていう名目で主として、その地点をさまようことになり、”音源”をテーマにして、ステージを巡っていくことが必須要件となっている。これは最近のADVが完全な『切り絵一本道』だったり、いわゆるQTEをなるべく排除していることに対するアンチテーゼになっていると思います。また、限定的なギミックで、アイテム回収やそれらの収集物を駆使した宇宙船改造など簡単なマネジメントが求められるけど、それらが決してしつこくなく、徹底して感涙のルートに持っていく。一本道は一本道でも別な観点からの一本道なんですね。繰り返すように、最近のADVには見受けられない、一世代前の良いところを組み込んできた。ポイントアンドクリックとかじゃなくて、あえてACT要素を最低限度持ち込んだ。最近復権してきたADVものの悪評の代表とされる部分をうまく取り込みイノベーティブに、設計に取り入れて、読み手に物語の解釈をさせる。これが第二にあたしが驚いた良いと思った点ですね。ではこれらを彩る最終要素とは何か?

なんといっても音響面の持つ演出力が最高級の出来である点

最後に、やはり、音響性に優れているところを推したいと思います。まず、声優の起用が凄まじくうまいです。最近になって日本語音声が搭載されたんですけど、その演技がすごく上手で、「OPUS」の儚く脆い世界観に合致したパーソナルな心情を組み立てる一要因にまでなっている。同時に冒頭ストーリ筋で書いたように、壮大な側面も感じさせる部分で音響として押さえている。総じて従来から評価の高かった、純粋な音楽面・テーマ曲サイドも含めた、バックミュージックの持つ演出性がすさまじい出来です。これは、別売のSteamサントラを聞けばよく分かると思います。買う価値のある音楽です。


他の多くのADVタイトルの持つゲーム性を別次元のレベルから解釈した「OPUS 星歌の響き」。あなたも宇宙の持つ壮大さと、人間本来の持ちうる愚かさとその儚さ・誰もが昔記憶していた美しき情景に涙してみませんか?

※画像:ゲーム「OPUS 星歌の響き -Full Bloom Edition-」(Steam)より引用.