【激論】「ヘブンバーンズレッド」でヴィジュアルアーツは難局を打開できるか? | ページ 2 | ゲヲログ2.0

【激論】「ヘブンバーンズレッド」でヴィジュアルアーツは難局を打開できるか?



今、ゲムスパのコメ欄を見るとだいたい次の三点に批判懸念は収束しているようです(Game*Spark)。

ユーザは「泣きゲー」を求めているのに昨今のVA製ゲームには外れが多い

まぁADVゲームはガチで「Clannad」で完成されちゃったんですよね。ストーリーでできることはやりくしてしまった。エンターテインメント性の面で共通項も多々あるでしょうが、世を動かしたといえるアニメ「エヴァンゲリオン」の新章版でさえ様々な批判を浴びてきました。これはエヴァではない、これは訳が分からん、とか。考察も多く作られたけど、結局のところ、明確な答えは出ていない点では、鍵ゲーもエヴァも同じようなものです。エヴァ、がアニメでやったこと・エンターテインメント革新性を、今度はADVゲームで色濃くだすような試みをしても、失敗に終わってしまう可能性がもどう平等に見ても高め。革新的なIPが、シリーズ化してリメイドされていくと、なぜとん挫が発生するのか?という問題にはどんなに偉い経済学者でも、いまだに答えが出せていないですよねぇ。

意欲的に他のジャンルに挑んでも新規性頼みでノウハウが培われておらず安っぽい

ヘブバンはシンプルながら奥深いRPGデザインを標榜しています。ですが、ぶっちゃけ元はスマホゲーですから、よっぽどうまく作り込まないと、Steamで酷評されることになってしまいかねない。Steamerは目が肥えてて、厳しい意見をバッシバシ飛ばしますから、リリース前の懸念が顕在化してしまわないかが一番心配です。やってて極めて辛いゲームにならんか?ということですね。ローポリみたいなデザインに終始、ギミックもどっかで見たソシャゲなようだ…こんな厳しいレビューが飛ぶんじゃないか?と恐れ恐れしているSteamer兼Keyファンも多いと思うんですよ、正直。勝手な心配ですがねw

注)単にソシャゲといっても工夫の上Steam版も受けの良いタイトルにできた事例もあります。

メディアミックスを念頭にマルチな展開を考えたうえ多角化してもコア的な意味は達成できない

もともと、VAとしてはメディアミックスを念頭に置いているはずです。「Air」「Kanon」「Clannad」三大巨頭に加え、だーまえの関わるゲームはほぼすべてがアニメ化されていますよね。原案が変わって、はじめからアニメ版を作り…という流れもVAやだーまえらしくていい印象です。ただ、最近はこの種のアニメも酷評されることが多い。やはりゲーム原案でやりつくしたこと・突破点は突き抜けていないのではないか?制作フローをリバースしても深い意味は見いだせない、というわけですね。ただ、リトバスのアニメ版はホンマに素晴らしかった(OVAは知らん)。そこにか細い一縷の望みをつないでいるというのが現状ではないでしょうか?


どうだろうか?ヘブバンが本当にVAの未来のタイトルとしてふさわしいか?ということはあっていい心配だと思います。本当に自信をもって、タイトルをリリースできているのか?あたしは今後VAが心配だし、それは冒頭述べたようゲームのジャンルが違っても、フロムについてもいえると思います。これは何もVAやだーまえ、あるいはフロムの方々が悪いわけではない。そういう単純な局所的な問題でもありません。むしろ、大きいスパンでみると、フォロワー系似ているタイトルが出そろってしまいイノベーション自体が止まり、ゲーム的資本主義が模倣論に徹してしまう、という強いダイナミズムが業界に走るのではないか?そういった強い危機感そのもののことだと思っています。VAはその先鋒に良くも悪くも就いてしまっている…というわけです。