【連載:ローグライト探訪記】「魔物娘と不思議な冒険2~2人の王と紡がれし約束~」”近年まれにみる、国産ゲームで中毒性高き傑作” | ゲヲログ2.0

【連載:ローグライト探訪記】「魔物娘と不思議な冒険2~2人の王と紡がれし約束~」”近年まれにみる、国産ゲームで中毒性高き傑作”

とうとう発売された「魔物娘と不思議な冒険2」
ローグライ”ト” というよりはローグライ”ク”にかなり近い。
結論から言うと、かなりおすすめできる。傑作だ。

ストーリー

どの3Dで描かれる登場キャラも、可愛らしく小綺麗. 前作よりもグラフィカルな訴求力が強くなっている.

はっきり言ってストーリーらしきストーリーはない。ただ、魔王がなんちゃらキャラがなんちゃらと、簡潔に絵本のように語られている。話の筋をゲームに乗っける以上、これぐらいそぎ落としておかないと、全体として機能不全になるから全く問題もない。素晴らしく、わかりやすさに極限まで凝ったストーリー周り。ここらあたりは各自で当たって確認してほしい。絵本のように素晴らしいプロット。周囲を彩る女性式の魔物娘たちも魅力あるキャラクターばかり。前作からよりグラフィカルな側面も発展させてきた。可愛らしいデザイン、素晴らしき。無問題(モウマンタイ)…

システム

システムは素晴らしいのひとことで表せられる。

増築・拡張していくと使えるショップが増える. 画像は時限効果を現すカフェ式購買屋によるアイテムの販売.

まず、己がファーストプレイでは、町のシステムがすごく印象に残った。単なるビルド要素ではない。全体を補完しあうようにできている町のシステムが絶妙なバランスをもたらしている(これについてはいわゆる”ロスト”と絡めて『特筆すべき点』として後述する)。建築・素材探索・魔物娘管理…すべての要素が高度に町を中心に統合されている。無駄が一切なく、それでいて要素が複合的に作用している。その結果、ゲームバランスは全体像の点でも個々の点でも悪影響されておらず、崩れていない。

システムを説明してくれるチュートリアルもかなり充実. 混乱なく初心者もダンジョンに挑むことができる.

次に、魔物娘の召喚のシステムについて。これは、サポートキャラクターとして仲間(魔物娘)の召喚枠を設定できるシステム。適宜MP(マジックポイント)使ってダンジョン内で呼び込んだり、町のほうの実家の設備に返したりしながら、チームマネジメントを行うことで攻略が楽になる。このシステムもわかりやすく、それでいて工夫・示唆に富んでいて、本タイトルのオリジナリティを強くしている重要な要素だ。

各種、魔物娘は条件を達成するようにシミュレーション形式で仲間にしていく。ダンジョン内で強力な魔物娘を仲間にできて、彼女らのレベルをアップアップさせることができれば、攻略の効率性も高くなる。図鑑形式で記録もされる。特定のアイテムが事実上必須になったりするのでそのあたりの条件は戦略練って、自分の通常アイテム限界持ち分と相談しながら、管理することになる。例えば、特定の魔物を配下に置くため、酒アイテムが必要になったりするけど、確保すべきインベントリ枠がシビアで食料や回復アイテムとの配分も考えていかねばならん。

ダンジョン内で手に入る、武器・防具は強化もできて、いわゆる”不思議なダンジョン”の形式を受け継いでいる。ほかアイテム回りも各種杖や巻物とかが存在する。例のごとく、様々なアイテムを適宜使いこなしていくことが求められる。”不思議なダンジョン”ばりの他のゲームと同じく、極めて中毒性は高いといえる。

特筆すべき点

これが一番重要な点だと思われる。
ずばり『ローグライクとしてのバランス』…これが本作かなり秀逸にできている。

ダンジョン攻略のある段階に行くと、レベル・各種ステータスは持ち越しできずリセットされるほか、ゲームオーバーになってもレベル・各種ステータスは持ち越しできない。逆に、チョー簡単に言ってしまうと、ロストする要素は自キャラのレベルおよびステータス・アイテム類にほぼほぼ限られており、建築アイテムや多くの要素はかなり持ち越しができる設定になっている(仲間にした魔物娘も持ち越しができるし、”闇市”を使えばロストしたアイテムも高額で買い戻せる要素まである)。これはいささか本タイトルが簡単な部類に入ってしまうと感じられ、また、そのように思われるかもしれないが、本作はシレンシリーズなどと同様、けっこう難易度は高い方。

ダンジョン序盤では各種回復アイテム・食料は多く手に入る分、後半に行くにつれ、これらの資源はより貴重に.

例えば、回復アイテムが足りなくなったり、ここぞというときの空腹解消アイテム(食料)を、限定されたインベントリに格納していかないとダメで、その管理能力はシビアなものが求められる。装備強化に偏ったり、杖や矢に偏ったりすると後半困る設定になっている。これがローグライクとしての全体的な緊迫感を見事にもたらしている。『サクサク進むが、サクサク進まない点に注意しなければならないゲーム』なのだ。なにも、シビアな点はここだけではない。

例えば、金銭面についても同じことが言える。ゲーム内で預けられる貴重な通貨は預けておかないとロストする設定になっている。いわば貯金箱のようなシステムが採用されていて、適宜うまい具合に”保険”掛けるというような、いわばローグライク的”賭け”の設計になっている。このように、レベルのマネジメント・パーティ管理・アイテム管理・金銭管理といった『システムの潤滑性』がかなりうまい味に利いており、種々の要素が、ゲーム全体をローグライクゲームとして最大限に引き立てているのが本タイトルの真骨頂…といえそうである。

まとめ

とにかく『いろいろと新規要素を盛ったけど結果的にダメなった』っていうゲーム多い中で、ここまでのバランス力を誇るゲームは、世界中見ても珍しいと思う。日本からこのような中毒性高く・コストパフォーマンスに優れたタイトルが発売されることを誇りに思うぐらい。EA期間を明確にした、devとしてのゲーム開発の計画性も称賛されるべき。とにかく買ってほしいタイトルでし。『素晴らしい職人技』のひとこと。

ポカーン ( ゚д゚)<てか、これで2000円だったらコスパ良すぎです。

※画像引用元:ねことかげ公式ページおよびゲーム内より(2022/4/9)