ゲーム「OMORI」のキーとなるキャラクター、バジルが2/18に誕生日を迎えた。OMOCATも公式blogでそれを祝福しているほか(OMOCAT)、各種Twitterアカウントからも祝福の声が、彼らの描いたイラストとともに発せられている。とりあえず、日本のファンからのものをちょっとだけ貼り付けて見てみよう。
日本時間でお祝いします!Happy Birthday BASIL❤️🌱 #OMORI #OMORIFANART pic.twitter.com/OWhplU48XW
— 🍞まめんま🍞 (@srmm_gm) February 17, 2022
バジル誕〜‼️ おめでとう🥳 pic.twitter.com/ONiXgNkZuJ
— 安藤しのぶ (@Sino_spkt) February 17, 2022
「OMORI」が大成功した要因のひとつに”キャラ立ち”という要素があると思う。これについては、あたし個人としては以下のQuoraの質問記事を思い起こした。回答が秀逸すぎるので、ゲームデヴェロッパのかたにとっても参考になる記事になっておる。引用文とともにドゾー.
キャラとは「その人格を形成する世界観、ストーリー、外見などをすべてひっくるめた概念そのもの」のことです。『これはぼくの考えたマリオというキャラです』っていって絵だけPxivなどにアップされたとしても全然流行りません。これは確信をもって断言できます。もっと魅力的な絵がpixivにはごまんとあります。マリオは「ドンキーコングというゴリラにさらわれたお姫様を助けるために奮闘するいち配管工」という世界観とストーリーに乗って動くことで初めてキャラクターとなり得たのです。
スーパーマリオのような、企業にとって「ほぼ一生お金を生む」ゲームキャラクターを作るには、どんな考え方が必要ですか? – Quoraより引用
つまり、キャラクターをゲームの中で描く”キャラ立ち”を実現するには、それらキャラのバックグラウンドとなる世界観・設定・ビジュアル面での秀逸さが求められるというのだ。単にキャラクターを描いて、マリオをマリオたらしめる要素が抜け落ちていると、当然ゲームキャラクターとして魅力的にはならないわけだ。マリオが成功したのはマリオたらしめる要素が抜け落ちていないからこそなのだ、と回答者・小野口氏は質問に答える。
実はこれはかなり難しい問題でもある。キャラクターの背後にある世界観をゲームの中、限られたリソースの中で工夫して最大限表現するのは難しい。絶妙なバランス感覚が求められるのだ。漫画であれば、可塑性があるのでそれは比較的容易である。たしかに、小野口氏が語ることは腑に落ちる面がある。事実、『漫画のヒーローキャラクターは多数いることを実感できても、ゲームのそれ(ヒーローキャラクター)をできる限り数多く挙げてみろ!』といわれてもかなり難しいことに多くの人は気づくことだろう。
「OMORI」が成功した要因のうちのひとつは、間違いなくキャラクターの魅力である。各キャラクターは…
・個性/性格がしっかりとクッキリしたコントラストでもってして魅力的に描かれていること
・(各キャラクター)のバックグラウンド・出自、すなわち世界観が明確であること
・ビジュアル的に優れていて愛される要素が多数あること
この三点は挙げられるだろう。もしこの三点がひとつでもかけていたら、ファッションブランドとしての「OMORI(OMOCAT)」も成功していないはずだ。OMOCATブランドが多角化し、ファッションとしても優れているキーポイントを多く持っているのは、ゲーム「OMORI」を発端として、キャラクターそれぞれが”立っているから”だろう。
ただし、多くのゲームdevが実感するようにこれは実現するのが相当難しい問題だ。
『カネを落とし続けるような”キャラクター立ち”』を実現するのはやはり容易ではないのだ。