KADOKAWA

思索と学問

政治的イデオロギーの中で苦しむ「テンセント」

記事の要約:巨大な政治的イデオロギーの中では時価総額で有数の規模を誇る「テンセント」といえども、”小さい虫”の存在にすぎない。「テンセント」と提携した「KADOKAWA」に「チャイナリスク」と共存するだけの将来を開拓できる力量があるとは到底思えない。 前回の投稿であたしは「テンセント」が一概に悪いとは言えないと述べた。その予想は中国国内の政治的情勢と相対してかねがね当たってきているようだ。「テンセント」はインターネットの時代に最適な形のIT企業として、共産主義内で可能な限りの経営的自由を求めてきた。それに対して、中国共産党現政権は不適切なコンテンツには容赦のない統制を加える、という状況を崩していない(NRI)。 NRIが認めるように、元来、「チャイナリスク」は米国当局からの統制によって中国企業に及ぶ影響を主に指してきた言葉だが、ここにきて状況が一変しつつある。中国当局からの統制が中国企業に及んでいるのである。やはり中国共産党は一枚岩ではないようだ。新時代の毛沢東主義によりネット企業の息継ぎの勘所が抑えられているの間違いないだろう。不適切なネットコンテンツは統制の対...