完全トップビューのゲームはなぜクソなのか? | ゲヲログ2.0

完全トップビューのゲームはなぜクソなのか?



完全トップビューのゲームはなぜクソなのか?

ここで言う、トップビューってのはね、完全に上方向から映しているゲームのことね。特に視点が制約されていて、完全に上から断面、というジャンルのことをここでは示している…と思ってほしい。もうナナメとかクォーター風とかそういうゲームは除外している。完全に上方向から、純粋に上方向から見てみてどんなゲームなのかっていうことね。ぶっちゃけて言うと、この手のゲームって『やる気が起きない』んだよね。その理由を探ってみよう。

しょっぱなからぶっちゃけるが”イキキ天才論”はマジ

わかりやすく言うと、このジャンルで世界をリードしているのはひもじ村の管理人で完全無欠のインディーゲーム制作者:イキキ(ウータ)だと思うんです。良いゲームばかり作っているけど、最近ので完全トップビューのも多くある。「パイナッポ 2」「たんていマン」「にぎろマン」「てつはう 2」などなど…数えたらキリがない。かのドラッグ系ACTの傑作「ホットラインマイアミ」に強い影響を与えたことで有名ですよね。はっきり言っておくけど、この人は特別です。それはイキキが天才だからです。繰り返すけどこのかたは特別なんです。

理由その①没入感がない

あのね、このジャンル完全トップビューってのは、何よりも没入感がないんだよね。視点にRegulationがかかっているっていっても良いと思う。特にビジュアル的に見映えないんだよね。なんつったって動きが鈍感。だって完全に上から見てるから、単一的な視点しか見て取れないんだよ。これが一番ヤバい。あるやん、このゲーム、クォータービューの方が良くねっていうタイトル。完全トップビューだとキャラクターが合一的におんなじ恰好をしてるんですよ。上視点から見てるから相当デザイン的に優れてないと、キャラの没個性感の点で巻き返せないんですよね。見映えない…これが第一の理由。グラフィカル的に弱いんですよ。なんつか断面を見せられているようで、いかにゲーム自体の持つシステムが優れていようとも、覆せない貧相さが表面に出ちゃう。これはトップビューがダメな理由筆頭だね。

理由その②戦略性に乏しい

第二に戦略性の点で劣る傾向にある。そりゃもう傑作の「ホットラインマイアミ」でさえそうなんだよね。こいつだって単純に撃つだけやん。制作にかかった費用も明らかに少ないやん。そういうゲームだからこそ、イキキのひもじ村ゲームに影響受けているって公言しているわけで。完全トップビューだと、複雑なアルゴリズムとかそういう戦略的なニーズには答えられないケースのゲームに落ち込んでいるってことがままある。そもそもそういう視点のゲームジャンルになっちまっているんだよね。やれることに制限がかかっていて、ゲーム上の自由さ(自由度)があんまりない。低予算でシンプルに作り込むから、戦略性のある完全トップビューゲームってのはほぼほぼ見たことがないね、あたし自身は。

理由その③感情移入しにくい

第三に感情移入しにくいこともある。というのもトップビューだと見映えないしゲーム戦略性が乏しいことがままあるので、シームレスにゲーム性に魅力を感じて、その世界観に矛盾なく入っていくってことが出来ない傾向にある。そしてそこにゲーム制作上の攻めの要素を感じることはかなり難しい。結果、プレイヤーの心への訴求力があんま効果的に達成できないシステムになっちまってる。あまりにシンプルすぎるからね。だからこそ、ゲーム制作で完全なトップビューのものを作るのは難しいと思う、特に現代では。繰り返すけど、イキキが天才なだけでこのかただけは世界のゲーム制作ワールドで完全に特異点ですね。「ホットラインマイアミ」もひもじ村のゲームも古いんだよね、やっていることが。でもその点を逆手にとって新作をバンバンリリースしてどれも完成度が高い・かつシンプルなわかりやすいゲームセンスを感じさせるイキキは凄い、マジで凄いよ。

まとめ:ゲームのモダン性がない

最後にまとめてみるけど、シンプルで古典的すぎるっていう説明がわかりやすいかな。やれることが決まっていて、高度なAIとか高度な戦略性の面で乏しいゲームなので、いかんせん”古い”ゲームっていう感触が如実に表れちゃってる。単純だから飽きやすいし、イキキみたいに”天才的な古典性”の面で利点を活かせないと、そもそもゲームとして楽しいものにはならない。操作できる自由度の面もかなり弱い。俯瞰してみると、単純すぎるんだよな。かつてゲームグラフィックス描画性能がPCめっちゃ弱かった時代に作られたゲームジャンルその視点システムだからこそ言えるんだけど、”古い”ってのがある。それゆえゲーム性自体がシンプルすぎる。つまりゲームのモダン性がないということにごく自然に繋がっちまっている。

※重要なことだから補足するけど、これ2Dのガッチガチのトップ上方向から見る断面的なゲームのことね。工夫はいくらでも考えられて、3Dにして視点複合性をゲーム設計にもたらすとかそういう改善案はあるよね。実際、その系の提案をしているゲーム制作者はいるようです。2Dガッチガチの断面的トップビューについて言っているんだってことは忘れんでほしいです。

~参考リンク:トップビューを3Dゲームに採用したときならではの罠と対策を考える #UI – Qiita