インディーゲームの拡販に当たって公式ウェブサイトは必要なのか? | ゲヲログ2.0

インディーゲームの拡販に当たって公式ウェブサイトは必要なのか?



小論考『インディーゲームの拡販に当たって公式ウェブサイトは必要なのか?』

Steamで売られているゲームについてちょっと考えていることを述べてみたいと思います。オフィシャルなゲームのサイトが必要か?っていうとかなり微妙なところだと思うんですよ。今はSNSがかなり強くなっているし、チャットソフトであるDiscordを使えば、ゲームプレイヤーとのやりとりがダイレクトにできてしまう時代になっている。同じような理由で早期アクセスタイトルだったらDiscordは必須でしょうね。こういう時勢にありながら、ゲーム拡販のための公式ウェブサイト、というものが存在する意味があるのだろうか?というそもそもの疑問はあっていいと思う。

公式ウェブサイトを構築するのにも相当の労力がかかる

特にインディーゲームでは、利ザヤがAAAタイトルよりも少ないし小規模な開発状態にあることが予定されるだろうから、ゲームの公式サイトを設けるのにも管理するのにも予定外のタスクが多くなりすぎる、という懸念はありますよね。だからインディーゲームで発売予定、と相成っているタイトルにも昨今は公式ウェブサイトが設けられていないものが多い。ウェブサイトを管理するにはHTMLやCSSの知識と鯖回りの知識が必要だし、はっきり言って高コストすぎるんですよ。これらの知識やコストをインディーゲーム開発者が+αで持っておく、というのはかなり面倒なことで、はっきり言って無駄である、とする意見があってもおかしくはない。

具体的なタイトルの事例~昨今は公式ウェブサイトのないインディーゲームが多そう

例えば、小規模インディータイトルであることが多いローグライクジャンルのゲームの具体例を挙げると…「Penumbra Tower」には公式ウェブサイトがないよね。リンク先はあるものの、飛んだ先が公式が用意したYouTubeチャンネルになってる。「Dice Captain」には公式Discordサーバへのリンクがあるだけ。「Sigil of Kings」はそれがXアカウントへのリンクになってる。「Blood & Chaos」に至ってはSNS運用すらしてない…もちろんこれからこれらのタイトルも売買局面が変わって公式サイトが用意されることも想定されるけど、ちょっと夢想的すぎる領域なのが正直なところです。

一定の結論~ケースバイケース

先日、その続編の発売予定が発表された「Slay the Spire」が、SNS広告特にインフルエンサー的な配布環境をうまく使った大大大成功事例であることはあまりにも有名ですが、ゲームはジャンルや売り方が違えば、その売り場となるショップの体制も、大いに違うのは当たり前のことなんですよね。というわけでインディーゲームの売り方にはタイトルごとに微妙な差異や大きな局面の違いがあることがままであるが故、公式ウェブサイトが必要なのか?というと、その答えはケースバイケースである、というのが模範解答だと思います。…とは言ったものの、この疑問についてあえて断定してしまえば基本的に要らないと思います。