【連載:ローグライト探訪記】VS(「Vampire Survivors」)フォロワーの中でも個性派「A Clumsy Flight」 | ゲヲログ2.0

【連載:ローグライト探訪記】VS(「Vampire Survivors」)フォロワーの中でも個性派「A Clumsy Flight」



記事の要約:ゲーム「A Clumsy Flight」は神ゲーである。だが、その設計仕様上、”神ゲーさ”を味わうまで、小一時間超貧弱貧弱ゥな武装で戦わねばならない。これを踏まえてから本作を評価してほしい。ガチで、神ゲーであることに、違いないです。

神ゲーだと実感するまで小一時間必要とする奇妙なタイトル

神ゲーです。結論から言うと、神ゲーですが、それを実感するまで一時間要します。神ゲーだけど、神ゲーと実感するまで小一時間通常装備で耐えなければなりません。というのも…アンロック武器が揃ってくるのはもちろんのこと、飛行機もある程度アンロックできてきて初めて、インフレ具合のおもむきが立ってきます。すると、当初感じられんかった飛行する感覚がマジで爽快感に一変します。まず、一時間だけ耐えてください!それまで耐えてください!すると↓こんな風に飛ばせるようになっていくはずです。ちなみに、英語力は中卒程度でおk。英語あんまできなくても大体わかる。

ステージ構成と個々のマップ構成の特徴

ステージは三つ、周囲が雲で隠れてます。雲の中に一定時間(空中)滞在しているとそれだけでゲームからはじき出されることになると思ってください。つまり、ステージの雲がかかっていない、それなりの広さしかない限定的なエリアでしか飛行および戦闘はできない。これが肝です。限られているエリアで、どう効率よく敵飛行機を墜とせるかというインフレ管理に非常に敏感なタイトルになっています。このシステムの都合上、敵機数が限定的なので、”処理落ちということがほぼない”のです。VSフォロワーにして、オリジナルな側面を呈している肝な部分です!パット見た感じデザイン的にもプレイヤーを裏切りません。飛行機をテーマにしているだけあって、統一感があり良い味してます。ステージボスの飛行機もかっちょいいぜ!

アンロックできる装備が整ってきてからが本番

装備は当初めっちゃくちゃ貧弱です。弱すぎます。ふつーに5機しか墜とせなくて、ゲームオーバーということもありえます。だが、ここで諦めてはいけない。繰り返すように、このゲーム、装備が整ってきてからが本番です。ですが、その本番を迎える前に諦めてしまって、『貧弱な装備でしかプレイできないゲームじゃん…』&『バランスの取れていないゲームじゃん…』と誤認してはいけません。装備が整ってくると(ゲーム内のカネでアンロックできるやつら)ムービーみたいに爽快にガガーッと飛ばせるようなります。

アンロックできる武装

武装は値段設定でその値段に見合ったものが手に入ります。ハンドガン・マシンガン・ライフル・ショットガン・スナイプといったものがあるのかな?オヌヌメはハンドガン・マシンガン・ライフルです。特に序盤はハンドガン二丁でも十分いい。まずこいつをアンロックしてください。そうすると効率よく敵機を墜とせてアンロックも順調に進み、ストレッサーに悩まされずに済むようになります。しつこいけど、何もアンロックしないままだとこのゲームの醍醐味は味わえません。アンロックしてから商品を返金するかどうかを判断してください。それからでも遅くはありませんので!

レベルアップに伴って得られるリワード

レベルアップと同時に基礎武装の威力アップやammoスプレッド防止、そのファイヤーレートアップもできますし、さらにサークルミサイルとか、特殊なバードヘルパー・飛行機によってはその特性を加味したレベルアップ要素が設定されます。すると、どうなるか?というと…レベルアップによる武装強化・そのインフレ具合の絶妙さに応じるよう、自分のスキルアップに伴うリソースマネジメントの味付けもまた、ガンガン付加されていきます。そしてゲームに慣れるころには、慣性系移動の飛行機操舵感覚に慣れてきて、『俺ツエエエ!アヒャー(゚∀゚)』に帰結します。ここまで耐えられるかどうかが、このゲームの評価判断の最重要分水嶺になるといっても過言ではないです。おすすめはサークルミサイル系です。これをレベルアップしていくといい感じでアンロックが加速化しますんで…^ω

深すぎるローグライト要素とそれに見合ったゲーム体現

アンロックできる要素は搭乗者・飛行機・武装の三種類かな。いずれも個性付けが上手いことあって、全体のバランス取りがいいです。つまり、『ゲームバランス崩壊してるじゃん…』ってはじめのうちは思わされるはずなのに、なぜかプレイ進みローグライト要素が強まっていくと(つまり、アンロック要素がガンガンアンロックされていくにつれて、という意味で)、絶妙にバランスがとれていきます。VSフォロワータイトルとはいえども、あれとは比較にならないほど、完璧無比な難易度を誇るゲームになるんです。武装のクールダウンとライフ回復がリンクしてるのも良い設計要素です。マジで、神ゲー。

総評

処理落ちが基本ないので、進めば進むほどぐちゃぐちゃな画面になってきた!っていう事態にもなりにくく、”整理整頓のついたバランスさ”を実感できるようになっていくでしょう。これはVSフォロワータイトルとしては、かなり奇妙なことです。だって、ふつーVSフォロワーってのはゲーム開始当初からそれなりの爽快感があるのが基礎だと思いますよね?ですが、本作、単にそうあるだけではないです。当初は『バランス取れてねー…ごみゲーだな!』って感じで馬鹿にしていたゲーム性が進展していくと、ガチで一変します。そして、生存力や操舵力といった自分の持ち得るスキルもどんどん上達していく。いわば、”VSフォロワーの亜流修行版”みたいなものです。やればやるほど深みが増していく仕様なわけネ。

<イヤッホーウ!空飛ぶ夢を忘れないでね!