Game Recording is now out of beta and available for everyone! Learn more here: https://t.co/H5z6Reykmx pic.twitter.com/eytE9dOckQ
— Steam (@Steam) November 6, 2024
Steamにゲームレコーディング機能が新たに付与された[Steam]. 具体的には録画・リプレイ・クリップと共有の三つの機能がある. 邦内のゲームメディアも件のSteamの動きについて一斉に伝えている[4Gamer.net][GIGAZINE][ファミ通.com][AUTOMATON][GameSpark]. 『クリップがその瞬間の証』と綴られた待望の機能が実装されたわけだがこいつをひとつずつ解説してみよう.
まず録画機能. Steamタイムラインとイベントマーカーと呼ばれる肝いりの機能が含まれる. これらは簡単に言うと録画のタイミングを推し量るための機能だ. チョーわかりやすく言うと録画した動画に入れ込む便利で簡単な目印みたいなもんだな. また録画にはあらかじめ容量などが決められたバックグラウンド録画モードと全手動で録画を開停できるオンデマンド録画モードの二つがあるという.
次にリプレイ. こいつは『Steamオーバーレイをサポートするすべてのゲームで利用できる』機能で主に過去のゲームプレイの重要なシーンを見直すために活用できる. 『自分のキャラが死亡した場面を見直したり』『NPCが話していた内容を思い出したりするのに役立ちます』とのこと. 『すばやく過去に戻る』ことができるとされている. この機能はSteamオーバーレイをサポートするすべてのゲームで利用できる.
最後にクリップと共有だ. これは印象に残った名場面を発見して保存できるクリップ機能及びそれに伴って簡単に様々なデバイスにそいつらを飛ばすことができる共有機能のことだ. フレンドにも送れるしデバイス間の動画移動も簡単にできる. この機能を巡ってはSteam Deckとの連携も強くアピールされている. まあ基本的にmp4拡張子のファイルに落とし込まれてどこでもオンデマンドの要求に答えられるっちゅーことだな.
ついでに言っておくと開発者向けの機能も充実しているという. これまでも「Counter-Strike 2」などに親和性の高いLeetifyやAllstar.ggなどのサードパーティサービスはあることにはあった[ゲヲログ2.0]. ゲームレコーディング機能の実装に伴い関連する『SDKとAPIが利用可能』になっているため開発者にとってさらなる利便性の高いSteam関連サービスのデヴェロッピングが実現するわけだ.
このレコーディング機能に付随してそのPCへのパフォーマンスの配慮についてもSteam(Valve)は余念がない. NVIDIAやAMDのGPUを使用するにあたっては『録画にかかるパフォーマンスコストの大部分を削減』するように設計されているとのこと. 逆にこれらのGPUを利用できないPCで本機能を活用するのはCPUリソースを回すことになるので負荷が余分にかかる. これはあんまりSteamとしてもあんまりお勧めできないようです.
あたしなりの個人的なカンソーも言っておこう. 今回Steam側で実装されたレコーディング機能は歓迎すべきものであることは間違いない. ただし多くのゲーマが感じているように完璧な自動録画サービスになっているとはいいがたいのも事実. 例えばSteamerがスーパープレイをゲームプレイの中で実現出来たときこいつを自動録画し自動編集するような高度な録画サービスが今後は求められるだろう. 今回の新機能が完璧にこの要望に応えることが出来たか?というとそうではない.
これから求められるのはより高度なAIによる動画クリッピングの完全自動化だろうなとは思うね.