記事の要約:Steam(Valve)は”手話学習ゲーム”を自前のプラットフォームでリリースするべき(または開発会社によるリリースを促進するべき)だ. 既に試みが実行に移されているようなアプリケーションもある中で、また、適切な障がい者支援が声高に叫ばれる今だからこそ、やるべきことだからだ. 科学技術が進歩する中、未来永劫手話が無くならないという確約はない. けれどもゲーミフィケーションの重要性がこれほどど強調される時勢に世界最先端ともいえるゲーミングプラットフォームで”手話学習ゲーム”がゲーム業界であんまりリリースされる傾向にない、というのは明らかにおかしい.
Steamで”手話学習ゲーム”はリリースされるべきという主張
手話への関心は高まりましたか⁉️
— 日本財団 (@NipponZaidan) September 25, 2022
最後は遊んで学べる「手話タウン」のご紹介✨
手話が公用語の町を舞台に、手話でミッションをクリアするRPGです🎮
「手話に興味はあるけど、ハードルが高い」という方こそ是非😻
新機能も今冬公開予定‼️
詳細はこちら⏬https://t.co/yXZE0T2nPh#国際ろう者週間 pic.twitter.com/7yZFJPDYpq
あたしがね、思うにSteamでも”手話学習ゲーム”ってのを誰でもいいんで作ってリリースしてほしいと思うのよ。この分野で先達、と言える存在のゲームが実はあります。それが「手話タウン」です。英語と日本語と中国語に対応しているんだけど、興味深すぎる内容なのよ。開発・配給は日本財団と香港中文大学なんだけどGoogleも関わってるほか、関西学院大学の協力(そういう研究シンクタンクを設立している大学らしいね)も得ているっていう、コレ凄いゲームなわけよ。いわば手話学習の入り口を用意してくれてて、そのきっかけづくりのゲームなんだよな。
MSがわざわざAdaptive Controllerを販売するわけ
【 #Xbox Adaptive Controller の紹介動画を公開】
— 日本マイクロソフト株式会社 (@mskkpr) April 21, 2021
「僕と同じような障碍がある人には、こういう形で楽しめるスポーツがあることを知ってもらいたい。」
その想いが込められた 2 種類の動画が公開されました。
[導入・概要編]https://t.co/qk1apSQxv6
[設定・活用編]https://t.co/woKcjO2ZE0 pic.twitter.com/mM4kGsjnE9
特徴的なのは、AIが画像解析してくれて、いろんな選択肢を示してくれる点かな。手話ってのはもちろん聾唖のかたが使うわけでして、音声認識のほうじゃあないんで、画像というAIがかなり得意としている解析データを教師的に活用できるわけよ(最近じゃあ音声認識AIも強くなってきてはいるものの)。あたしなりの提案になっちゃうんだけど、「手話タウン」のSteam版をValveなりサードパーティチームなりが今、リリースするべきだと思うんだ(その理由は後々述べる)。手話って、典型的に世界で共通する標準語なわけだよ(正確に言うと国地域によって差異はあるけどさ)。Xboxチームもこの辺りのアクセシビリティっていうのかなぁ、かなり力入れてるわけだよ、MS様が。そりゃ、こういう時勢の中で生きてるんだから、手話っていうツールを学ぶ機会ってのはまだまだ重要だとあたしは思ってるんだ。
佳子さまが手話を学ばれるの真意はマイノリティの支援
佳子さま、手話であいさつ 高校生のコンテストhttps://t.co/BkSv4POYob
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) August 18, 2024
秋篠宮家の次女佳子さまは18日、東京都千代田区の有楽町朝日ホールで開かれた「第41回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に出席されました。
ゲーム内では、手話が公用語の架空の町を舞台に、カメラに向かって実際に手話でアイテムを指示しながら、旅行に備えて荷物をまとめたり、宿泊するホテルを探したり、カフェで食べるものを注文したりと、様々なシチュエーションに沿った手話をゲーム感覚で学ぶことができます。また、手話に触れたことがない人から日常的に手話を使う人まで幅広く対象としており、手話のみならず、手話を第一言語とするろう者の文化についても理解を深めることができる情報をゲーム内にちりばめています。
よーするに、AIと親和性が極めて高いのが手話なんだよな。最近Steam(Valve)のゲームが完全競争の様相を呈してきていて、イノベーションが止まって資本的なコミュニティーが崩壊するっていう主張をする人もいるとは思うんだよな。だからこそ、今こういう試みをSteamが支援して、AIを活用した、それでいてしっかりとした”手話学習ゲーム”をリリースする、サードパーティなりなんなりで用意するってのは重要なことだと、あたしは思っているんだ。皇室のお姉さまが学ぶってのはそういうマイノリティの支援っていう意味もあるし、それなり時代的背景があると考えられるんだよね。そりゃ何か?
ゲーミフィケーションの重要性が高まる中・障碍者支援が声高に叫ばれる中で
24時間テレビで障害者を取り扱うなら、パラリンピックを中継すれば良いのに。。。
— ひろゆき (@hirox246) August 29, 2024
もちろん向こう二十年先のことはわからんってのはあるよ。手話が無くなって科学技術で聾唖支援が完全にできるようになるかもしれない。それは否定できない。だけれども、ひろゆきがXで某番組とは違って本当に頑張っている障がい者のことを言うように、今だからこそ聾唖支援の輪を広げるべきだと思うんだ。それが現代のイノベーションってことに他ならないものだからさ。パリパラが開催されている今、この時点で、ひろゆきみたいな”偽善者”だからこそ言えることを、我々が踏襲し共に考えていこうとする姿勢は極めて重要だと思うんだよな。
ぶっちゃけこのぐらいの汎用的なアイデアを実行するゲーミフィケーションの専門家があんまりいないこと、ゲーミフィケーションが盛んになっている今Steamで繰り広げるメーカがあんまりいないのはよくわからない。間違いなく『今やるべきこと』だよ。