イギリスのゲーム開発者:Cole Jefferiesが主催するゲーム開発スタジオ:ColePowered Games[関連リンク]…優秀なゲームデザイナーである彼が作るパラレルワールドSF探偵ゲーム「Shadows of Doubt」はEAタイトルとして有名どころ[関連リンク]。地味だが、出世作だったデッキビルド型町づくりゲーム「Concrete Jungle」も忘れ難い[関連リンク]。こちらは、パブリッシングも同氏が行っていたが、前者はパブリッシングにはFireshine Gamesがついてる…てか、このパブリッシャーどんだけ良作の発掘能力たけえんだよwww[関連リンク]。
んで、そのパブリッシャーが今回EAどころとして有名な「Shadows of Doubt」の正式版リリースを発表した[関連リンク]。9月26日にEA脱出らしいね。この優れたゲームタイトルが日本語に対応しているのはかなりありがたき幸せ。似たようなジャンルの先達としては、ロックスターの忘れられた名作「L.A.ノワール」や「Lacuna」が挙がるけど、このゲームなりのオリジナリティはでっかいものがあるとあたしは思う。それについてちょっと語ってみようか。
ボクセル風にあえて描かれた大局的なデザイン。ゲーム内世界のすべてにわたりプロシージャル生成されるという革新性。それに基づく”無理してない”オープンワールドシステムの採用。AA級・一級品のタイトルといって差し支えないし、多くのゲーマもこれに異論をはさむヤツはもういねえだろう。よーするに「L.A.ノワール」とか「Lacuna」とか「Minecraft」とか、ゲーム史に燦然と輝く革新的なタイトルそれらの要素全部ごった煮にしたけど、絶妙に全部の要素が組み合わされていて優れてる、っていう探偵ゲームなわけよ。
超工業社会であるパラレルな1980年代の世界を舞台に据えたゲーム、機密書類やレシート・監視カメラデータ果てはセキュリティへのハッキングも踏まえて犯人への道筋をつける宿命をあなたは負うんだ。前述したようにこのゲーム世界は遷移している。物語となるゲームの舞台がプロシージャル生成を全面的に導入しているがために、世界自体が動き続けるんだ。とにかくできることは幅広くて、ハック・鍵ピック・買収賄賂・情報売買の類までできる…このミステリーの舞台ではできねえっていうことが特段ねえ。できることが常識的に織り込み済みで、”無理してない”オープンワールドってのはこういう意味よな[関連リンク]。
もちろんそんな物語にも終わりはある。それが犯人を捜し、そいつを追い詰めるということだ。それこそが私立探偵であるあなたが求める唯一の希望、唯一の解決策。ただ、あなたがいてもいなくても、世界が動き続けるということには変わりはない。あなたの存在が犯人を追い詰めるため、“ただそのために”存在するだけであり、それこそがこのゲームをプレイする目的なわけ。さて、Forbesが伝えるように、リマスター版の「L.A.ノワール」はPC(Steam)では販売されなかった[関連リンク]。だからこそ今、言おう。
「L.A.ノワール」の忘れ物を拾いに行く事件譚が「Shadows of Doubt」で始まるんだ!ってな。