にじさんじ総本山ANYCOLOR上場から一週間内での時価総額推移を観察する | ページ 3 | ゲヲログ2.0

にじさんじ総本山ANYCOLOR上場から一週間内での時価総額推移を観察する



ANYCOLOR時価総額推移-メディア報道との比較考察

Business Insiderが伝えるところによれば、『9日終値ベースの時価総額は1652億円』とたしかにある(関連リンク)。グラフを再度見てみてほしい。この値は絶妙にグラフの値とマッチしている(同メディアが伝えるところでは終値ベースで株単価を考慮しているそうだ)。

反面、IT Mediaが伝えるところによれば、『16日時点のANYCOLORの時価総額は2714億円で、フジ・メディア・HDの時価総額である2667億円を50億円近く上回った』とたしかにある(関連リンク)。グラフでは16日のANYCOLORの時価総額は2645億円だから、70億程度の誤差がある。

これは先に書いたように株単価でその日の最高値を付ければ考えられる許容の範囲内に存在する値だ。例えば株単価を16日時点での最高値の9000円台にまとめてみると、たしかに誤差は十分埋められる範囲に収まっている(関連リンク)。

ツッコんでいえば、フジHDとの比較は単純にはできないはずだ。たとえば、フジHDはメディア・コングロマリットとして長い歴史を持ち、それだけの事業内容を持つため、株式市場ではここ一週間で勃興しただけのANYCOLORと単純に時価総額ベースで切り取った枠内で比較できるはずがない。これはIR BANKのフジHDのページを見てみれば、統計的には一目瞭然のことではある…(関連リンク)。

無論、あくまで切り取った枠内での比較にはなるが、ここ二・三年程度に区切ってみれば、ANYCOLORに軍配が上がる…というのはもちろん”単純比較”の手法では間違ってはいない。このうち陸社長は”金融資産”として自社株を持っている。その割合が46%程度ということで、その”金融の資産”は現価で、だいたい1100~1200億円程度になっており、これまた上述のIT Media報道とおおまかに合致している(関連リンク)。

<糸冬>