去る2024年11月21日、Netflixでオリジナル3Dアニメーション「Tokyo Override」が公開された(関連リンク)。あたしは序盤の2話分ほどを見終えたばかりだが、現時点でエピソード6話まで配信されている。件についてはコミックナタリーがその主旨を報じているが(関連リンク)、今、検索をかけて引っかかるサイトにおいては、本作に特定の有名バイクメーカが制作協力している点を強調しているものが多い(関連リンク)。こりゃなぜか?というと…インパクトの強いバイクACT要素を多分に持っているアニメーションだから、というのがその理由みたい。
テクノロジーやAI技術が発達した近未来、一人暮らしの少年カイが本作の主人公。カイは自身唯一の友人で、金持ちのご令嬢であるアユミに頼まれてハイウェイ(麻薬)を手に入れることとなる。この事案がきっかけでカイは麻薬取締官に追われる身分に。なりゆきで須磨ガレージの一員になって身を隠さなければならないことになったカイ。持ち前のハッキングの腕を使いながら、ハードSFで描かれたTOKYOを舞台に悪しきものを敵として活躍する”彼ら”が描かれる。何でも屋・走り屋:須磨ガレージの人々が登場するうえでバイクの存在は欠かせない。自動化された近未来のTOKYOで活躍する、ハードボイルド風の”うまくねぇ”話が次々と展開されるのが本アニメーションの魅力なようだ。
CVには、主人公カイ役に実力派声優としてこれまで主演を多く勤めてきたファイルーズあいが起用され、加え、“はみ出し者”ら須磨ガレージの面々のヒューゴ役:竹内良太、スポウク役:前野智昭、ワタリ役:伊瀬茉莉也、ユキヲ役:千葉繁らが起用されている。さらに、アユミ役:芹澤優、カイの身元を狙う麻薬取締官の影山(通称:トカゲ)役:大塚芳忠らが、起用されている。制作アニメーション会社は、タイのRiFF Studioが務める(関連リンク)。監督:深田祐輔およびヴィーラパトラ・ジナナヴィンで、主にバイクに関して制作協力しているのがヤマハ&ホンダという一流企業。まぁキャストとしてはこんな感じか。
アニメーションとしての特徴は、比較的合一なものにまとまっている。作品では、AIを中心にテクノロジーが飛躍的に発展した100年後の首都を舞台にしながらも、”バイクで走る感覚” ”その疾走感”が強調されていてハード系SFの要素を含んでいる。また、バイクをひとつの軸的なテーマとしてとらえているがため、”フリースタイル”な感覚も強調されていて、その点をノワール的オープンワールドと評することもまた、的を得ている論なはずだ。物語を彩る曲目やSEも素晴らしく、まるでレーシングゲームでフリースタイルなBGMを流しているようなコンセプトも持ち合わせている、と言っていいとも、あたしは感じたよ。
( ゚Д゚)<タイのアニメスタジオが手掛けた作品だと「ぼくのデーモン」があるけど力付けてるね。