『IGNプロ記者が選ぶ週間ゲーム』に見る「Halo Infinite」の魅力~なぜSteamレビューは割れたか? | ゲヲログ2.0

『IGNプロ記者が選ぶ週間ゲーム』に見る「Halo Infinite」の魅力~なぜSteamレビューは割れたか?



ハナシの始まり

IGNにルーツを持つプロゲーム記者である、渡邉氏・野口氏・今井氏が、その動画企画である『今週遊んだゲーム』の中でそれぞれ「Inscription」「あつまれどうぶつの森 ハッピーホームパラダイス」「Halo Infinite」「Elechead」をチョイスし紹介している。今回の動画は「Halo Infinite」にかなり時間を割いているので、三氏の挙げたゲームを俯瞰してから、主として”どこにHaloマルチβ版の魅力があるのか?確認してみよう”という趣旨の記事。⇓コレね

3氏のチョイス

このうち、渡邉氏による「Inscription」の解説では、当作がネタバレ要素の強い傑作たるゲームであるのでほとんどネタバレ含む紹介自体をしようがないという状況。よって、同氏は 「あつまれどうぶつの森 ハッピーホームパラダイス」 を主として紹介している。MMOと違ってある程度閉じたワールド(別荘経営を主とする世界)であることに良作としてのうまみがあるのではないかと述べているようだ。

また、今井氏による 「Elechead」 の解説では、同氏は当作をパズル要素の強い計算高い頭脳を試される良ゲーとしている。もともと「Elechead」は専門学校生が独自のアイデアを元に作ったインディーゲーであることがゲムスパの取材で明らかになっている(Game*Spark)。「Portal」との比較において今井氏は、本作「Elechead」が「Portal」のような『ごり押しの効くゲーム』では”ない”点で素晴らしいと評している。

あたしが気にしたのは、「Halo Infinite」をチョイスした野口氏による当該シリーズ最新作に関するリポートだ。

今一度「Halo Infinite」の魅力を同動画から推し量る

今一度その概要を振り返ってみるとこのようにまとめられる。

・競技性の高いアリーナモードのシンプルな設計とビッグチームのカジュアルな設計が共存

・Aimし易く直線的に狙ったとおりに弾が飛ぶ

・CoD等メジャーFPSとは違いロードアウト(持ち込む武器の取捨選択)がない

・特殊な武器/特殊なアイテムはすべてマップ上で獲得する

・ヒーローシューターにありがちな派手さがない点

・日本人には評判が悪いかもしれないが地味なところを突いてきたシリーズの結実作

といったところか。

あたしなりの「Halo Infinite」に関する考えかた~なぜSteamレビューは割れたか?

まず、あたしはビッグチームやったことないんで、コンペティティブなモードであるアリーナのみの経験であることを述べておく。

アリーナモードが競技性の高いシンプルな設計があるという評にはそのまま納得させられる。Aimもしやすく、死んだときに”どこでやられた?”っていう状況になりにいし、体力もでかい。前から述べているように「Halo Infinite」はリアル系FPSとスポーツ系FPSのちょうど中間をとり、アレンジした作風である。だからFPS初心者にもかなりお勧めできる、Kの稼ぎやすいFPSだ。立ち回りも重要なので、Aimのスキルと合わせて双方磨かねばならないのも加味したい(反面、Steamレビューを見ていると、そこらが逆に見えてしまって『こんなんFPSじゃねーw』っていうレビューになってもいると感じる)。

また、本作は有名な「Rainbow Six Siege」や「Apex」あるいは「VALORANT」と違い、ヒーロ―シューターでは”ない”という点があまりにもでかい要素だ。これは日本人には受けが悪いかもしれないが、そうでなければHalo-IPではないはずだ、ともいえると思う。ロードアウトがない点も実は競技性の高さに貢献している要素だ。その影響もあってか野口氏が言うように、派手さは確かにない。

地味な作りだが、そこに良い点を見いだせるか、見いだせないかという点にこそ「Halo Infinite」評価の分水嶺があるのではないか?と思わされた。