IGNにルーツを持つプロゲーム記者である、野口・渡辺・クラベ各氏が、その動画企画である『今週遊んだゲーム』の中で「Cuphead」・「ライブ・ア・ライブ」・「HEARTBEAT」の三作ををチョイスし紹介している。このうち、今回の動画のキモとなっているタイトルは間違いなく「Cuphead」だろう。三氏の挙げたゲームを俯瞰してから、”なぜここまで「Cuphead」は魅力的なのか?”を紐解いてみよう。まず「ライブ・ア・ライブ」「HEARTBEAT」両タイトルから…
(‘Д’)あ、コレね☟
『Cuphead』のDLC「The Delicious Last Course」はボリュームは少ないが、作り込みが半端ない!:今週遊んだゲーム … https://t.co/QHGabl80OW @YouTubeより
— 文野純 (@metta2tubuyak71) July 7, 2022
クラベ・渡辺両氏が挙げたのが、Switch発売リメイク版「ライブ・ア・ライブ」の体験版である。同タイトルは、SFCで発売された原作のパワーアップ復活版といった様子に仕上がっている、と渡辺氏は評する。体験版であるのにもかかわらず、隠しボス・ヤリコミ要素もあるという。また、クラベとしては、ビジュアル面でHD2Dを採用していることを評価しているようだ。
対して、野口氏が挙げたのが、Steamで発売中の「HEARTBEAT」。同氏はサマセでこのタイトルを買った、という。世界観が良く作りこまれており、旧世代機のニュアンスでデザインされた、ドット風の良タイトルは、折よく日本語化MODが完成しており、現段階では邦語環境でプレイできるようになっているという。チップチューン奏でる音楽も素晴らしいと野口氏は指摘する。同氏曰く『レトロなRPGをやるのならばニッチだがこれをセレクトするのも良い』。
Xboxコンのカスタム性やSteamDeckなどにもふれながら、ハナシが進む…
最新DLC「The Delicious Last Course」では、ミス・チャリスの活躍が主として描かれている。このDLCのボリュームは、ぶっちゃけ少ないものの、ミス・チャリスを中心とした作り込みが異様に深い、という。DLC部分はスムーズにいけば3時間程度でクリアできるもので、プレイ後完全燃焼できるほどガッチリとした出来であるとのことをクラベも指摘する。もちろん、「Cuphead」恒例のアニメーション・ビジュアル面でも優れているという。加えて追随するように渡辺氏は、「Cuphead」の攻略要素は次の三つに絞られると語っている…
・パターンを覚える
・無敵回避をうまく使う
・最適な武器を持っていく
プレイしていてわかるんだけど、「Cuphead」ってうまさが求められるだけのタイトルじゃないんだよな~…攻略のための√どりは少ないように見えて実は多種多様だし、敵キャラは単純なパターン認識で設計されているのに、作り込みが異様なまでに奥深い…渡辺氏が言う、『パターンを覚える』ってのはこういう本質的なゲーム性における意味合いであって、単に”暗記する”という意味においてではない。その深みに理解を示してこそ、「Cuphead」の神髄にふれたといっていいと思う。回避行動も同じで、単純そうにみえて奥深い作り込みの要素になっとる。武器カードのセレクションでもまったく同じ論理で済んじゃってるハナシだよな。機械学習とかAIとかそういうもの以前の作り方なのに、それ以上の未来を見ている…これがタイトルのすごいところだと思う。・
間違いなくビジュアルアートでうったえかける以上のものがこのACTSTGにはある。
それが「Cuphead」の凄みなんだ!