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我々は再び、陰謀の渦巻く暗闇へと引き戻される。2024年の『Black Ops 6』が冷戦時代の深層を抉ったのに続き、Treyarchが次に我々を誘うのは、シリーズ屈指の人気作『Black Ops 2』の正統な続編となる世界、『Call of Duty: Black Ops 7』。これは単なるナンバリングの更新ではなく、我々がかつて体験したあの近未来への帰還である。
舞台は2035年。『BO2』で描かれたドローン戦争の時代から10年が経過した世界だ。主人公は、我々がよく知る男、デイビッド・メイソン。父の影を追い、ラウル・メネンデスの野望を打ち砕いた彼が、なぜ再び戦場に立たねばならないのか。公開された映像は「狂気」や「恐怖を操る敵」といった不穏なキーワードを提示しており、物語が単純なテロとの戦いではない、より心理的な領域に踏み込んでいることを示唆している。
そして、キャンペーンモードにおける最も大きな変革は、「協力プレイ」への対応だろう。これまでのシリーズで描かれてきた孤独な諜報作戦とは一線を画し、仲間と共に“狂気”と対峙する体験は、物語にどのような化学反応をもたらすのだろうか。プレイヤー間の連携が、分岐するストーリーに影響を与えるようなシステムであれば、そのリプレイ性は計り知れない。
マルチプレイヤーに関しても、興味深い方向性が見て取れる。本作では、『BO6』で導入された画期的な移動システム「オムニムーブメント」がさらに進化するという。全方位へのダッシュやスライディング、伏せ撃ちといったアクションが、より洗練された形で戦術の核となることは想像に難くない。
しかし、開発陣は同時に、『BO3』で採用された「壁走り」や「ジェットパック」は搭載しないと明言している。この決断が意味するのは、本作が目指すのがハイパーな空中戦ではなく、あくまで地に足の着いた、緻密な駆け引きだということだ。進化した移動システムを駆使しつつも、マップの構造理解と正確な射撃が求められる。それはまさしく、『BO2』が持っていた戦術性の正統進化と言えるだろう。
我々が再びデイビッド・メイソンの視点を通して見る未来は、希望か、それともさらなる狂気か。その全貌が明らかになるであろうgamescomの日を、今は固唾をのんで待つことにしよう。我々が次に体験する戦場は、物理的な空間だけでなく、精神世界の中にまで広がっているのかもしれない。
