Discord収益化に関する新しい報~「クエスト」および「SDK」 | ゲヲログ2.0

Discord収益化に関する新しい報~「クエスト」および「SDK」



Discordが実装する「クエスト」と「SDK」

Discordについて”動き”があった。PR TIMESが報じているが、新たな二つのプロダクトがアプリケーションに実装される、というのだ。そのうちのひとつめが「クエスト」で、ふたつめが「ソフトウェア開発キット」である。後者はいわゆる「SDK」としてどのオンラインプラットフォームサービスにおいても、ある程度のレベルで誰もが知っているもの、だが、前者「クエスト」とは何だろうか?…っとその前に確認から。

Discordは決して広告主義に走らない

まず、認識しておきたいのは、いずれにしたってDiscordは”第三の道”を選んでいるということだ。手前味噌で恐縮だが、これについてはゲヲログでも記事を書いたことがあるので、その通りにDiscordは進んでいる、と言っていいと思う。つまり、付加価値をつけて広告主義には頼らず、新しいビジネスモデルを作ろうとすることを彼らは選んだ。それは正しいだろう。金の絡むものを実装する必要があったので、そうしたわけだ。ゲヲログでもあたしは、Discordは各チャンネルでファンディングやリワードの役割をもたらすべきだ、とかつて書いた。その通りになったのだ。それでは、まず、「クエスト」の解説から入ろうか。

「クエスト」とはリワードのことだ

「クエスト」とは、プレイヤーがゲームを見つけDiscordでプレイしたりなんだりしたりする合間にリワードが得られる、という仕組みだそうだ。しつこいようだが、ゲヲログの予測が間違いなく当たった、とみていいだろう。おそらくば、実際の金銭が絡む、Discorder専用のスキンのようなものが実装されることは間違いない。めっちゃわかりやすく言うと、(LINEで例えれば)LINEスタンプのようなものだ。これは名目としても立派に成り立つ。ゲームを愛するゲーマ向けのチャットソフトがDiscordなのだから、「クエスト」はその支援に回るという名目を確保できるからだ。Discordはこれからもゲーマに寄り添う…というわけだね。

「SDK」の本質とはMODを通じたマージンのことだ

ぶっちゃけて続けて言うと、後者、「ソフトウェア開発キット」のほうも中身は同じようなものだ。これは「SDK」という名前でよく技術者の間で通じるように、devがDiscord上で動く様々なアプリケーションを独自に開発できる、というMOD(modificationの略語)のようなもんだと思ってもらえればいい。おそらく、そっからユーザの収益化なりなんなりを実現するのだろうな。さらにその利益の一部を”管理主”であるDiscord側がマージンを取るのだろう。手前味噌が続くが、これもゲヲログでかつて予想した通りのことだ。

DiscordはSkypeにならずかつGuildedに勝たなければ衰退するだろう

つまり、DiscordはOTOTOYのような副次アプリケーションに進化するわけだ(重ね重ね恐縮だが、これもゲヲログでかつて述べたことと同じだ)。広告に頼らず新しいことをやろうとすれば、当然リワードやマージンという言葉が絡んでくるだろうことは当時から既に予想できた(また現にそうなっている)。Discordが、ゲーマやフリークに愛されるベースを構築し、どのように収益化すれば良いか、ということを考えるにあたり、Skypeのようになってはならない、という懸念はでかいものがあると思う。一歩間違えば、Guildedのような新興サービスに、Discordですら飲み込まれかねないからだ。今回の英断は常識的に考えて素晴らしいものだと、あたしは思う。