
合衆国の静寂の街Racoonにて…
いつもそうだ。
あいつが帰ってくるときはいつでもあいつひとりだけだ。発煙筒を焚いて建屋屋上にて待つ、
ガスマスクをつけたジャケット姿の男。
ショットガンを小脇に抱えた孤独に佇むその男を見て、
ヘリを操縦するUmbrellaのαチーム救援航空部隊の操縦士は思う。その男”だけ”は生き残る。
いつでもだ。仲間を無理に助けることなく、一人淡々と仕事をこなして来る。
どんなに困難で無理無謀なオペだってこなしてひとりで帰ってくる。
名を明かすことない、Umbrellaの直属の伝説部隊の隊長。
あいつのことを俺らは”Grim Reaper”と呼ぶ。「死神」のことだ。Operation Racoon…
ここでの生還もあの死神に課せられたひとつの任務に過ぎない。
ヘリのOperatorは正確な操縦をこなし「死神」を機内へ迎い入れた。「またあんたか…HUNK、死神の名は建前じゃないな」
”死神は死を未だ知らず”
今、ReaperのRacoonでの任務は、
閑静な街に鮮烈な禍根を残して去ろうとしていた…
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