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バンナム、アイマスIPをフル活用へ | ゲヲログ2.0

バンナム、アイマスIPをフル活用へ

バンナム、アイマスIPをフル活用へ

バンナムは、既存IPであるゲーム「アイドルマスター」の楽曲など同シリーズの副次的な資産を今後、社としてフル活用する方針だという。バンナム公式筋が伝えている(関連リンク:バンダイナムコエンターテインメント)。IPをより強力に売り上げに転化・推進する試みを計画中であることを、先月7月末に伝えており、これまで”閉じられていた”アイマス人気楽曲のサブスク配信も決まった。ちょっと要点をまとめてみよう。

IP活用の勘所

・ゲーム領域にこだわらずIPの関連アイドルの活躍を計画(公式は「IP軸戦略」と呼んでいる)。

・その具体的な方針は「MRプロジェクト」として発表。

・VR/MR/ARの三つをクロスさせるxR技術を基礎としたリアリティの拡張方針を打ち立てる。

・キャラクターコントロール分野で最先端のIT技術を研究開発し駆使する。

・アイマス関連楽曲の音楽ストリーミング解禁も計画(関連リンク:音楽ナタリー)。

といったところか。これは確かに有望な策だと思う。アイマスIPはゲームでこれまで展開してきたが、その潜在性はライブ音源CD/DVDなどに見られるよう、多様な軸を持ちうるものだ。これを活用しない手はない。今のところ、アイマスはSteam配信されている最新作「スターリットシーズン」のゲーム活用を主とするのみに留まっており、ニコニコ動画最盛期に見られたような、様々なコンテンツに発展するポテンシャルは、不遇にも二次創作レベルで盛んに実現されてきた。

バーチャルアイドル産業には時事性がある

かつての輝きを、本来IPとしてのアイマスが取り戻すためには、発展性が限られてきている従来からのアイマスゲームエンジンからの脱却が必要だ。もっとも、そのアイドル性はバーチャルアイドルなのだが、にじさんじをはじめとするアイドル産業の新展開の行く末を見ていくと、その時事性も相まって、様々なアイデアが出てきそうだとあたしは思う。アバターコントロールの研究なども社のIT系研究所が行っているようで、ハードウェア/ソフトウェア問わず、先端技術を取り入れる方針は”でかい金持ちの企業”だからこそできる利点といえそう。

「IP軸戦略」は『物語』的に正しい

一番身近である点についても触れておこう。多くのファンが愛するように、アイマスはその楽曲性も素晴らしい。これまでストリーミングやサブスク解禁は、バンナムとしても”禁忌”だったが、ここにきてようやっとこのあたりユーザの要望を聞き入れてくれた。そのあたりの”禁忌”が事実上オフィシャルな声明で解禁されたわけだ。素晴らしい楽曲を積極的にオンライン配信し、儲けを稼ぎ出す方が、バンナムにとっても都合が良いはずだ。バックグラウンドは既にできている。ゲームの裏の裏に潜んでいる『物語』だ。それがアイマスという総合エンターテインメントIPの最大限の強みであり特徴である。