まず一言,,,
『毛嫌いしていてすみませんでしたーッ!!!』
リアルタイムバトルとターンベースシステムをうまく使い分けたシステム系
これ凄いゲームですね。リアルタイムとターンベースの融合っていうんですかねぇ。素晴らしい出来です。リアルタイムで状態異常とかは進んでいくのに対し、攻防の行動はターンベースなんですね。このシステム系によって戦闘に緊迫感が生まれてます。ぶっちゃけ、本当にこれだけのゲームなんだけど、デッキ構築型のローグライトゲームとしてはかなり画期的なシステムだと思う。これまではリアタイとターンベースがうまく融合できていなくて、どこにリアタイの要素を持ってくるか?どうデッキビルドゲームにマージするか?っていう課題があったんだけど、このゲームシステムにはその回答例がしっかりとあります。相手の行動予測システムとかデッキ構築そのものは既存のアイデアでも、タイムショーターな感覚を重要視することでローグライトゲームとしての新境地を切り開いている。
ネタ局面とグラフィカルに見映えるビジュアル面でオセオセアピール
あと、一番重要なのは目移りしないだけの素晴らしいゲームグラフィックスですかねぇ。ゲーム会社をテーマにとっているんだけど、ゲーム業界特有のミームとか象徴的な部分をしっかりと実装してます。どこ見てもプレイヤーに飽きさせない工夫がビジュアル的な訴求力として確かにここにはある。ブラック企業とかゲーム中毒がテーマなんですかね?ゲーム会社の厳しいところとかネタをユーモア・ジョークのところを押さえて伝えている。しかも、親しみやすいドット絵で丁寧に描かれていて可愛らしいビジュアルでまとまってもいる。ゲームってこういうもんだろって言わんばかりのビジュアル面での出来。「MOTHER」の影響があるんでは?っていう意見も納得できる。ウィットに富んでいてプレイしていて早々に飽きがこないように捻られてます。
チップチューンとゲームミュージックのいいとこどりをしたBGMの最強説
あと音楽がマジでいい!特にめちゃくちゃ印象に残ったBGMがあります。恐らく、ファーストボスのBGMですかね?「Community Overlord」っていう曲っぽいんだけど、マジで良いです。てか、フツーに神曲だな。聞きゃわかるけど、チップチューンとモダンなゲームミュージックのいいとこどりですよね。背後には電子的な音やノイズ音が踊っているけど、現代的なゲームミュージックの解釈もできていて、バトルの臨場感もギッチリあります。王道を行き、かつ、実験的(これは曲に関してだけ言えることじゃないけど)。全体的にビジュアル面とかデザイン面で優れているっていうのは、このゲームにおけるグラだけに限らずBGMの面でもそれは同じなんだと思う。はやくDLCでサントラ出してくれッ!
EAタイトルゆえの課題はあるものの可能性しか感じないタイトル
課題ももちろんあります。先人の評論によれば、まだ実装要素が少ない…そうです。というのもゲームそのものはもうほぼほぼ完成してるんだけど、デッキの数にもうちょい多様性があって、攻略のための最適解がいくつかさらに見つかれば、本当の神ゲーになりえます。プレイアブルキャラクターの個性を伸ばしたりと、dev/pubを双方務めるCognoggin Gamesとしても、いろいろ工夫してくるだろうから、皆さん今のうちに買っておきましょう。あたしは実は何回か返品しちゃいましたけど、この度日本語化があってよくシステムが理解できた。この完成度を誇っているのにまだEAというわけですから、相当程度期待できそうなゲームに久々に出会えました。
デッキビルドローグライト+ビジュアル映え+独自システム=神ゲーの方程式
まぁまとめてみると,,,ローグライトゲームの抱える問題点を良く把握したうえで、開発されているブツです。わかりやすいデッキ構築ローグライトの基礎はしっかり据え置いたうえ、デザイン・ビジュアル面でオセオセアピールしているゲームといえそうですね。しかも、「MOTHER」風の+αのコンポーネントをうまく使ってイノベーションを起こしているといえる。年寄ゲーマは高いハードルのシステム系を実装したゲームにはもう乗り越えられない壁があると感じる層多いと思う。でもこのゲームは学習のためのハードルが低く、しかも最低限度のルーリングの下でゲームプレイができる。また、そのゲームシステムは独自の解釈で租借され作り込まれている。本当に素晴らしい。もう買っちまえ!買え、買え、買え!と言いたいッ!!!