話題になってる高校サッカーでのロングスロー問題ですが…
これね、実はサッカーゲームにもロングスロースキルって実はあるんだよね。ゲームやってる奴なら知ってるだろうけど、例えば、ウイイレでもFMでもスキルとしてあるっていうwwwなんなら、『ウイイレでロングスローを直接ゴールインさせたらどうなるか?』っていうつべの動画も投稿されてるぐらいなんですよ(スローインによるロングスローが直接ゴールインしてもそのゴールは認められない)。んだもんで、ゲームの方は現実のシミュレートだから、現実のサッカールールが変ったら、ゲームのほうのルールも変わるでしょうね。ロングスロー禁止!って現実のサッカーがルール変更されたら、ゲームの方もそれに伴って変わる。もし継続ならゲームの中でも変わらんでしょう。
ロングスローっていうのはね、ピッチ上のタッチライン割ったら、スローインかキックインか選べるんですよ。ルール上は。そこでスローインする選手がゴール間際まで、長いスローインを行うことをロングスローっていうんですよね。これね、簡単にピッチのゴール近いところまで、ボールをキャリーできるわけで、そこに高さとこぼれ球を狙える、所謂パワープレイができる選手を多く置いておく。すると、今、女子サッカー代表なでしこが主要国際戦のノックアウトステージで負けているような状況を多く作り出せる。運ゲーができる、というわけだね。サッカーは他の球技と違って、運のゲームの要素がデカいから、一定数こぼれ球からパワープレイできれば強豪を倒す可能性が十分ある。かつてストークがベンゲル率いるアーセナルに勝ったことがあるんですよね。
じゃあこれに対する擁護の声はないのか?というともちろん多くあります。ロングスローがルールに抵触してない分は問題がない。様々な戦い方が出来るほうがサッカーの多様性に富む。対応する側の対応力も多彩な方が良い。当然現代サッカーは勝利至上主義だし、高校年代でもそうだから、勝つためにルールの範囲内でやっているだけ、だとかそういう擁護はありますね。一方、批判の声もある。高校サッカーは育成に力を入れるべきだから、ロングスローに頼ると、技術がおろそかになるとか。育成面で課題禍根を残すサッカーはヨロシクないだとか。ルールを変えて(ロングスローは時間を要するため、遅延行為に該当させることなどが想定される)ロングスローに頼らない技術的サッカーを磨くべきだとか、プロで通用しないことの多いスローイン技術は禁止するべきとか。そもそもサッカーは手でのスローインを軸とするスポーツではないとか。
簡単に言えばこういうのでしょうか。こっからはあたしの考えですが、たぶん…ですけど、プロシーンは屈強なディフェンダーが揃っているので、そうしたサッカープロリーグやましてやW杯の大舞台、ともなると、こういった戦術はほぼ100%通用しないと思います。現代サッカーはこうしたパワープレイは主流ではない(一方、なでしこがノックアウトステージで立て続けにパワープレイに負けているのはフィジカル面で高校男子サッカーに近いからだとも思う)。ビルドアップにGKも参加して組み立てていくサッカーがプロでは主流なんであって、スローイン・ロングスローによる勝利ってのはまずないです。こうした多段的な課題があるからこそ、ロングスローに対して賛否両論巻き起こっているわけですね。例えば、ボックスでつないで、相手を攪乱するようなスローインの仕方で戦う手法も考えられる…とかの賛否の両方を兼ね備えたような議題もあるわけです。
デジタルゲームのほうはどうなのかっていうとね、これね。ゲームバランスの問題であり、かつゲームの現実サッカーのある程度の再現性も求められるから、微妙なとこだと思う。先に書いたように、ロングスローが現実のサッカーで禁止されたら、ゲームでも禁止されるでしょう。継続されるんであれば、ゲーム内でもそのままなはず。これが大原則です。で、その上での話ですが…ゲームバランスが崩れてつまらんゲームになるのであれば、調整が入るでしょう。例えば、それこそボックスで戦う戦術がゲーム内でも有効性を増す調整が入るでしょう。もしゲームバランスが崩れないならば、その崩れない範疇でゲーム内ルールが決定され、適用されていくことでしょう、というのが結論になりますね。
今回は、ロングスローにまつわる現実のサッカーゲームとデジタルゲームの動きについて簡単に考察してみました。これが一番わかりやすい、それこそトシロウによるかなり低レベルな(w)ロングスロー問題の初歩中の初歩の解説だと思います。さて、サッカーファン、特に高校サッカーファンや、選手育成に力点を置きプロへの道筋や未来の日本代表をしょって戦う年代を見据えているファンのみなさんはどう思いますか?