この件のMS側のゲーム責任者はそうっとうのエリートみたいですねぇ…
どうやらサラ・ボンド氏というのは黒人の女性でありながら、差別をはねのける相当の努力を積まれたかたみたいですね。学士号をイェール大学で得て、MBAをHBSでかあ。輝かしいキャリア。マッキンゼーに勤めた後とはいえ、MSに移ってきてゲーム分野でいきなり活躍できるもんかなぁ?ホンマにすげえなぁ。んでこの度のXboxGamePassの勃興と流行の旗振り役だったようですね、このかたは(Variety500)。SEGAの復活はこのかたの力量にかかっているっていう感じでしょうね。SEGA側がMSと組んだのも彼女の戦略的M&Aっていうバックグラウンドの力がでかいのだろうな。
さて、本題。SEGAがゲーム会社として復活できるか?ということは同社保有IPがどう活用されるかってことと等しいと思う。ただ、SEGA謹製に近しいタイトルとしてAAA級のものがあるかというと疑問符化付く。例えば、「ジェットセットラジオ」 「クレイジータクシー」 「パンツァードラグーン」 「ベアナックル」はかなり譲ってAであってもAAAとはいえないだろうな。どれも良作佳作場合によっては傑作だが、世界ランクのIPとはいえないだろう。むしろ彼らの抱えるIPで世界的に有力なものは…(彼らが言うようにこれらのタイトルが数年サイクルで発売されるとこを考えるとどのIPでも最新作が有力と考えてリンク張るけど)「Total War (WarhammerⅢ)」 「Company of Heroes (3)」 「Football Manager (2022)」このあたりだろうな。だが、これらのグローバルタイトルの開発はどれもがSEGA謹製とは思えないし、どっちかっていうと子会社が作ってるか資本関係にあるかパブリッシングに就いてるかって感じだろうね。
注目したいのはこのうちほぼどれもがいいタイミングでMSのGamePass対応になってるやつだね。特に「Total War: Warhemmer Ⅲ」や「Football Manager 2022」あるいは「Football Manager 2022 Xbox Edition」がSEGAとMSとの協調発表あたりと同じタイミングでゲーパスに追加されているのが気になる。ジャストインタイムって感じだけど、このあたりの交渉のありかたの成果をすぐに反映したのかも。まぁ日本のゲームメーカとしては、外資と組むべきだってあたしもファメも同じように主張してたからSEGAにとってはいいことだと思う。結局また、MSは独り勝ちの様相を呈してるね。つのも、結局OSシェアを背景にSEGAとうまく相乗りの形を乗って、中国メーカとかSONY-PS連合に対抗するという目論見がありそうだね。なんだかんだ言って、ゲーム部門はまだ伸びるからな。
あと、メディア部門と強調できるIPでSEGAが世界に誇るソニックものはやっぱ強みがある。映画化で成功してるのが記憶に新しいけどな。ソニックのレーシングゲーとかで任天堂のレースゲーに対抗できるかっていうとかなり難しいとも思う。ただMSがF2PタイトルをSEGAソニック側と組むことがあれば、ひょっとして任天堂のマリカーとも戦うことができるかもしれない。
そういう意味では彼らの抱えるIPの中でも彼らが主張する”Super Game創出”というのの成否がすべてのキーになりそうだね。ただ、どういう風に作りこむかが今後気になるね。