カルビーとセガXD~お菓子メーカとゲーミフィケーションメーカがタッグを組んでゲームアプリをリリース | ゲヲログ2.0

カルビーとセガXD~お菓子メーカとゲーミフィケーションメーカがタッグを組んでゲームアプリをリリース



お菓子メーカとして有名なカルビー(トップ:江原信)と、ゲーミフィケーションのコンビニ(でいいのかな?)として有名なセガの分社(現在は電通資本も入っている)のセガXD(トップ:谷英高)がタッグを組んで、箱庭型シミュレーションゲーム「サクサク 掘れ掘れ CalbeeFarm」をリリースしたという。PR TIMESが2024/3/29に報じている。このゲームはどういったものなのだろうか?

ゲーム自体はアプリゲームということもあり小さめのタイトルなようで、農作物を育てたり、建造物を建て、自分だけの町を作る…という、まさに箱庭系のシミュレーションゲームに仕上がっているらしい。原材料を加工し加工品を作ったり、レシピを駆使して料理を作ったりすることもできるという。いわば、「牧場物語」シリーズのスリムダウン・アプリ版とでもいうべき細やかなタイトルといえるのではないか?

どうやらこのゲーム企画は2020/9にカルビーからリリースされた「カルビー ルビープログラム」の一環として計画されたものなよう。「カルビー ルビープログラム」とは、カルビーのスマートフォンアプリの名称であり、同社対象商品のパッケージを折りたたみカメラ撮影することで「ルビー」というポイントを集めることができる…というもの。貯めた「ルビー」ポイントはカルビーの企画する体験プログラムやキャンペーンに応募するために使うことができる。

今回、カルビーとセガXDがタッグを組んで作った、箱庭型シミュレーションゲーム「サクサク 掘れ掘れ CalbeeFarm」とは、カルビーのオフィシャルLINE上で遊べるもの。ゲームは「カルビー ルビープログラム」と連動するものであり、当該ゲームにログインすることで、プログラム上で使用可能な特典クーポンを獲得出来たり、逆にプログラム上で獲得したシリアルコードをゲーム内で入力することでアイテムを獲得出来たりする、という。

一言で言えば「カルビー ルビープログラム」と協業関係にあるゲームがリリースされた…と言っていいだろう。ゲーム内ではカルビーのオフィシャルキャラクターが多く登場するらしい。カルビーとしても、今回のゲームリリースを通じて、消費者・顧客との接点を増やそうという目的があるそうだ。まさに、ゲーミフィケーションをお菓子メーカが企画し、セガの分社と共同でプロジェクトした成果、といえそうである。

邦内で著名なゲームがらみの記者であるIGNのクラベ・エスラも2020/1の記事で言うように、セガはやはりゲームメーカとしてみたとき、全体として苦境に立たされている、という側面は否めないと思う。なぜセガは凋落したのか?という問いに簡単に答えることはできないともあたし自身思う(クラベの記事においても明確な理由付けがされていない)。

が、やはりセガの独自路線はこのゲームリリースの試みも含め、ジェネシスの時代/サターンの時代からそれほど変わっていないのではないか?と拝察する。最近ではソニックの映画が大成功したこともあり、ちょっとづつ社の方針も定まっていくことでしょうし…ゲーミフィケーションのやり方、としては間違いなく正当な方法。

まぁ、セガはその子会社も含めてこの路線でいいんじゃないかな。