テンセント

思索と学問

政治的イデオロギーの中で苦しむ「テンセント」

記事の要約:巨大な政治的イデオロギーの中では時価総額で有数の規模を誇る「テンセント」といえども、”小さい虫”の存在にすぎない。「テンセント」と提携した「KADOKAWA」に「チャイナリスク」と共存するだけの将来を開拓できる力量があるとは到底思えない。 前回の投稿であたしは「テンセント」が一概に悪いとは言えないと述べた。その予想は中国国内の政治的情勢と相対してかねがね当たってきているようだ。「テンセント」はインターネットの時代に最適な形のIT企業として、共産主義内で可能な限りの経営的自由を求めてきた。それに対して、中国共産党現政権は不適切なコンテンツには容赦のない統制を加える、という状況を崩していない(NRI)。 NRIが認めるように、元来、「チャイナリスク」は米国当局からの統制によって中国企業に及ぶ影響を主に指してきた言葉だが、ここにきて状況が一変しつつある。中国当局からの統制が中国企業に及んでいるのである。やはり中国共産党は一枚岩ではないようだ。新時代の毛沢東主義によりネット企業の息継ぎの勘所が抑えられているの間違いないだろう。不適切なネットコンテンツは統制の対...
思索と学問

「テンセント」の海外への出資先一覧を読み解く

テンセントがらみの記事が評判いいようなので、Wikipediaに乗っている”彼ら”の主要海外出資先企業一覧を調べて邦語化してみた。この表から傾向を分析してみよう。Wikipediaによれば、☟こうなっている。保有株式比率が52%以上のときに子会社...といえるらしい(Polygon)。 会社名会社の国籍株式保有比率初期投資開始時最終投資額変更時Riot Gamesアメリカ100%2011/22015/12Funcomノルウェー100%2019/92020/1Leyou香港100%2020/12Sharkmobスウェーデン100%2019/3Supercellフィンランド84%2016/6Grinding Gear Gamesニュージーランド80%2018/5Epic Gamesアメリカ40%2012/6Pocket Gemsアメリカ38%20152017/5Fatsharkスウェーデン100%2019/12021/1Sea Limited (Garena)シンガポール25.6%20102019/3Dontnod Entertainmentフランス22.63%2021/1Marv...
思索と学問

「テンセント」は世界的脅威か?【ゲームの背後に画策有】

記事の要約:「テンセント」が悪いとは断定的には言えない。同じことや似たようなことをアメリカ様も日本も十分やってる(し、やってきた)。 あたしたちSteamerに、評判受け悪い企業の代表格はなにか?と問うたとしよう。まず真っ先に挙げられるのが間違いなく中国の深圳の超巨大IT企業である「テンセント」だろう。Epic GamesやRiot Gamesといった、人気タイトルを抱えるメジャー企業の株式をガンガン取得、それらのバックにつく『アクドイ会社』という見方はネット上では多いようだ。たしかにテンセントのゲーム事業の立ち位置をみていると、かなり怪しい節があるのは常々感じる通りだ。 例えば、Epic先行時限独占発売であった「Hades」にはクラウドセーブ機能がSteam版と違いないし、他社製ゲームプラットフォームにポートされるかどうかすら不明な、地味ながら根強いファンを抱えるIP「SnowRunner」もカネの力でしっかり囲い込んだ...といった形だ。しかも「SnowRunner」の場合、発売直前まで日本語実装の説明文字があったのにもかかわらず、発売直後にその記載が消えているという...