東京都港区南青山にHQを構えるOdencatがdev/pubとなっているADV「スノーマン・ストーリー」のSteam版が今月16日にリリースされた。定価600円で販売されるが、発売から一週間はセール価格で提供される(割引価格480円)。元来、モバイルゲームだったものが、Steamに移植される形で提供される、傑作「メグとばけもの」に続くOdencatお得意の”泣きゲー”の一編。
物語の主人公となるのは、雪だるまのクリス。クリスはある冬の日、カラスに『春が来たらお前は溶ける』と余命宣告される。溶けたくないと願うクリスは、来たる春を避けるため、”冬”を求めて北にあると言われる〈楽園〉を目指すこととなる。クリスの行方を阻むパズルを解きながら、物語の行方・クリスの運命を見届けるのがプレイヤーの役割だ。〈楽園〉への道中、クリスは様々な動物・他の雪だるまたちと出会い、物語を紡いでいく。
Steam移殖に当たって、PCでのプレイに適合するように、大きな画面表示に対応したり、全キャラクターにボイスが付加されたりしている。原案にある感動をそのままに快適かつ没入感を持ってプレイできるように地味にパワーアップしているという。『もしも雪だるまに感情があったら…』事前設定のこれだけでも、あらゆる涙腺を刺激するには十分な一作。”泣きゲー”の佳編を味わいたいSteamerにオヌヌメの一作だ。
心動かされるドット絵で紡がれた切ない物語…