バイオSS

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バイオハザード RE:2 SS「第四の生存者」

合衆国の静寂の街Racoonにて... いつもそうだ。あいつが帰ってくるときはいつでもあいつひとりだけだ。 発煙筒を焚いて建屋屋上にて待つ、ガスマスクをつけたジャケット姿の男。ショットガンを小脇に抱えた孤独に佇むその男を見て、ヘリを操縦するUmbrellaのαチーム救援航空部隊の操縦士は思う。 その男”だけ”は生き残る。いつでもだ。 仲間を無理に助けることなく、一人淡々と仕事をこなして来る。どんなに困難で無理無謀なオペだってこなしてひとりで帰ってくる。名を明かすことない、Umbrellaの直属の伝説部隊の隊長。あいつのことを俺らは”Grim Reaper”と呼ぶ。「死神」のことだ。 Operation Racoon...ここでの生還もあの死神に課せられたひとつの任務に過ぎない。ヘリのOperatorは正確な操縦をこなし「死神」を機内へ迎い入れた。 「またあんたか...HUNK、死神の名は建前じゃないな」 ”死神は死を未だ知らず” 今、ReaperのRacoonでの任務は、閑静な街に鮮烈な禍根を残して去ろうとしていた... ※画...
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バイオハザード RE:2 SS「背後・そして少女とその父の婚約指輪」

「あなたもゾンビ?」 少女は一人の女性に呼びかけるとその女性は答えた。 「私は人間よ。安心して。」 「ほんとに?そういうのがうじゃうじゃいるの...」 「本当に本当よ、ご両親は?」 ひとことふたことのやり取りのあと、少女は質問に答える。「あたしの両親はUmbrellaの科学者よ。お母さんはお父さんを探しに行ったの…」女性―Claireという名の―強い瞳をした女性はさらに続ける。「大丈夫、私が守ってあげるから。お父さんはどこにいるの?」 Outbreakの後わからないことがあまりにも多すぎる。そのようにClaireは思うと、かの少女の次のか細い声を聞いてハッとした。「パパはね...もういないの...」Claireが”そのこと”に気がついた後、何か心の深部で動く、元来人間だったあるものに対する疑念が生じた。人間でもないが、怪物でもないもの。その”もの”はつぶやくとClaireの背後に迫ってきた。 「SHERRY...」心の闇から発せられたうめき声の音。直後、Claire Redfieldの後ろから、まだ原形をとどめている薬指の部分に確かに指輪...