漫画レビュー「ダンベル何キロ持てる?」 | ゲヲログ2.0

漫画レビュー「ダンベル何キロ持てる?」

これすごい漫画ですね…独特の浮遊感・特有のギャグに加え、『ためになる漫画』でもある。可愛らしいキャラクターの描き方だけの漫画かと思ったら全く違う。衝撃的な漫画です。おそらくこのジャンルの漫画としては珍しいものではなく、特定のニッチな分野を突いたであろう漫画ですね。少なくともテーマは”筋トレ増強”にある、一択。焦点がそこにあるのは間違いないんですけど、それだけでは済まない漫画になっている。

例えば、作画の面では、老若男女問わず高い表現を可能にしてる。まずここが指摘すべき第一点でしょう。すごく表現が多彩。急にキャラクターが老化するなどのエフェクト効果も素晴らしく適宜しっかりと使われている。本来のギャグルートを高い技術力を活かした作画の面で盛り上げてくれます。ここ浮遊感があって、「ええなんでここにこういう作画を持ってくるんだ?」っていう、作画の崩壊性と唐突なギャグタッチがすごくマッチングしてて、面白いです。いわば作画の大胆な活用に成功しているといえばいいのか…キャラクターの可動性がそういう意味で深いものがあるね。例えば、エロネタ?の次にすぐギャップのある濃ゆい顔ネタが出てきて、すごく落差のある作画とギャグ立ちになっている。だから、読んでて、そのギャップにはさまれる感覚に落とし込まれて、なんつか脳のニューロンがバリバリするようななんともいえない感覚・罠にはまります。これは”時空”といっても差し支えないほど。そういうセンスで描かれている。

『ためになる』っつっても実生活でためになるわけじゃなくて、筋トレマニアにとってしか『ためにならん』ネタですが、それを一般人のへぇへぇモデルにまで落とし込めていて、飽きの来ない、読むたびに発見が発見を呼ぶ、そういう『ためへのなりかた』です。本来は、筋トレ漫画であるはずなのに、実際、筋トレギャグ漫画になっていることに気づくと、この漫画のすごみがよくわかる。なめてかかって「筋トレの漫画?…読んでみっか」って思って読み始めると⇒「なんだこれ変だけどおもしれー展開だな^ω^」っていう風に変遷がある。漫画自体が持つ作品の”変化・変容”を楽しめる漫画になっている。進化すなわちRevolutionですね…

おそらく、本作はこういった亜流ギャグマンガの起源・パイオニアなのでは?原作のある漫画ということで、二つ前のパッセージで解説しちゃった作画展開・ギャグも計算され尽くされてる緻密な漫画でもある。これからも買って読みます!久々に漫画で”当たりました”。