書評「東方外來韋編 Strange Creators of Outer World. 2021 Spring!」

書評「東方外來韋編 Strange Creators of Outer World. 2021 Spring!」

うーん…なんつか酷評せざるを得ない出来だなぁ…東方の数値の統計データってもっと詳しいのネット上にあふれてんですよ。東方Project 25年記念サイトより引用させていただくけど…例えば、こういうデータ。

これだと客観的にどれぐらいのプレゼンスがあるのかどうかというのが明確だよね。アイマスには及ばず、TYPE-MOONが超人気を誇っているのがわかるけど、東方は中盤の立ち位置だね。んで、このムック本を見てほしいんだけど…ほとんどがシリーズの振り返りっていうだけで、統計的なデータに落とし込めないんだよね。あたしもエクセルで整理できるかな~っていう魂胆で買っちゃったんだけど、主なのはむしろシリーズの歴史であって、シリーズを統計数学で振り返るとかいかにも興味深くない企画でいっぱいなんだ。本作はこう、CDはこう、キャラの数はこう、これだけで終わってて、傾向分析はできないのはもちろんのことだけど、比較分析もまったくできない。つまり、データになってない。だから数理モデルを見出したいっていう方は絶対にお勧めできないムック本になってる。

むしろ主要なのは漫画とかショートストーリーとかZUN氏へのインタビューだけであって、『振り返る』っていう企画にはあんまりなってないと思うよ。これがムック本の典型的な難しさなんだけど、マジで表紙に書いてある、”数字で見る東方の軌跡”ってでっかく載ってるのは、ガチ矛盾なわけよ。というわけで、東方のコンテンツの歴史だとか、二次創作の部分的な例だとか、ZUNさんそのものの意見に関心があるんであれば…という厳しい条件付きでお勧めする。数理解釈はこの本からではできません!