長者番付に見る音楽関係者と情報財のからみ | ゲヲログ2.0

長者番付に見る音楽関係者と情報財のからみ

情報財について…これって実はけっこうおもしろいもんで、昔は日本でも長者番付とか高額納税者っていう公開情報があった(現在は諸問題、特にプライバシーの問題により制度が廃止されている)。NHKで毎年のように音楽関係者がここに載って報道されたもんだ。小田和正や宇多田ヒカルが並んでいたけど、彼らはやっぱこの手のプロだった。じゃなぜ高額納税者なんかにこんな音楽関係者なんかが軒並み並んでいたんだろうか?ちょっとそれを考えてみよう。理由は簡単だ。財産の種別が違うからなのだ。

例えば、車を作る企業の役員でこういったレベルの納税者になるのはたぶん無理だろう。それは車は物財であり、その代表者(ま、シャチョーか)の役員報酬ってんは限られている(しかも責任は無限にあるwww)。音楽であれば、車と違ってコピーができて(これを「複製性」という)しかも原価の数十倍で売れる。このマスターを作るのには金がかかっているが、コピー品(当然正規の意味ね)を売れば売るほど低廉に売りさばける…しかも個人レベルでレーベルと契約して売りさばけるってのはかなり利点ではあるよな。Windowsの”オーナー”であるMSのビルが億万長者になったのはこういうソフトウェアの存在(むろん、情報財のコト)がある。

これが情報財と物財の種別の違いなのだ。すなわち、情報財はマスターさえ作ってしまえば、それだけでコピーして売りさばける。物財はそうはいかない。こちらはコピーができないから、財産ひとつあたり一からまた作り直さねばならないのだ。はっきり言って、こんな簡単な論理はすでに小学生でもわかりきっていることだけど、俺らがmp3をバンバン買うってのはこういうエゴとか彼らなりの利点がある。ゲームだって情報財だ、PCOSもそうであるようにな(周知のとおりジョブズの時代からMacはこの手の商売から手を引いている)。

音楽配信やソフトウェアのからみは抽象化が進んでパッケージレスも進んでいる。彼らの利点は今本領を発揮して、現代の世の中で、実際大きいシェアを比較的簡単にとれるっていう「一発屋」の要素があるわけだ。音楽関係者が個人レベルでガンガン稼ぎまくれる時代に我々はすでに数十年前から、突入しているわけだ。俺らが意識してかしていないかにかかわらず、これは財産の形状をめぐる運命であって今、俺が宇多田の音楽をレコチョクで買うことは実際、宇多田のふところ(っていっていいのか?w)を無制限に潤すことに(事実上は)なっている。